犬と話せたら

2011年8月23日(火) 12:28:27

よく犬と話が出来たら面白いだろうなぁと思うことがある。
ドリトル先生みたいに動物語が話せたらいろいろ聞けて面白いだろう。

でも、本当にしゃべれたら、ちょっとうざいだろうなという思いもある。たとえば我が愛犬トイくんと話せたら、きっと毎日こんな調子だ。

「朝! 朝だよ! 朝だよ朝だよ朝だよ! ねぇ、ねぇねぇ散歩は? 散歩散歩散歩散歩散歩! ねぇねぇ散歩! 散歩散歩散歩散歩散歩! そろそろだよね! 散歩! 散歩散歩散歩散歩散歩! ほら、早くリードつけてよ。もたもたしないで。だーかーらー、さっきからおすわりしてんじゃん! わーいわーい。わーいわーい。散歩散歩散歩散歩散歩! ね、今日はこっち行きたい! こっちこっちこっちこっち。だってメスの匂いするもん! こっちこっちこっちこっち。えーーー、いつもと同じ道ぃ〜〜!? えーーー? うーん、まぁいいや。いいから早く。遅いよ。早く来てよ。早く早く早く早く! ひゃっほーーーい!」

散歩から帰ってからも、うざいだろう。

「散歩終わった! ご飯! 次はご飯! 散歩終わったらご飯! ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯! ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯!お腹減った! お腹減ったってば! つか、なに先食べてんだ? なんでいつも人間が先食べてんだ? ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯! ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯ご飯! くんないならそのシャケちょーだい。そのシャケ。シャケシャケシャケ! えー、くんないのー! だったらご飯! お腹減ったお腹減ったお腹減った! 早くしてよ。だーかーらー、さっきからおすわりしてんじゃん! はいはいはい。いつものですね。はいはい。つか、いっつも同じ味のもの食べて満足してるとか思ってんじゃないだろーな? いや、いいから。いやいやいいから。早く。早く早く早く。早く早く早く早く! ひゃっほーーーい!」

うざい(笑)。
なんてジコチューなんだ。やっぱり話せなくていいや(笑)

でも。
昨晩、腫瘍摘出手術を終えて帰ってきたトイくんとは、話したかった。
初の外科手術である。理不尽さと違和感と痛みとで、言いたいことがたくさんあるだろう。

痛い? 痛いよね? 気分は? 傷口ひっつれてない? 寝るとき大丈夫? カラーとかうざいよね? というか食欲は? 少しでも痛かったら言えよ? 鎮痛剤あるよ? 大丈夫か? なぁ、なんとか言えよ?

でも彼は話せない。こっちは想像するしかない。

元気そうだけど、本当のところどうなの? やっぱ痛いよね?

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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