明日世界が滅びるとしても、今日君はリンゴの木を植える

2011年5月 9日(月) 8:03:24

独立した日(4月1日)、イギリスに住む邦子さん(以前彼女が書いた記事「バスターが死んだんだぞ」を紹介してとても好評だった)から、マーク・トウェインのこんな言葉を贈られた。

Life is short, break the rules, forgive quickly, kiss slowly, love truly, laugh uncontrollably, and never regret anything that made you smile.
Twenty years from now you will be more disappointed by the things you didn't do than by the ones you did. So throw off the bowlines. Sail away from the safe harbor. Catch the trade winds in your sails. Explore. Dream. Discover.

自宅デスク前のコルクボードに貼ってある。
「小鳥さん」の警句、ジョブズの演説(毎朝鏡を見て「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日しようとしていることをやりたいだろうか?」と自問するというアレね)に続き、毎朝思い出す言葉がひとつ増えた。

Life is short, break the rules, forgive quickly…

あ、もうふたつあった。
ひとつ目はマザー・テレサのこれ。

人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。

あなたが善を行なうと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。

目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。

善い行ないをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。

あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。

あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。

助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。

あなたの中の最良のものを、世に与えなさい。
けり返されるかもしれません。
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。


これもコルクボードに貼ってある。毎朝必ず目に入る。

そして、もうひとつ。開高健のこの言葉(原典はマルチン・ルターらしい。以前コラムにも書いた)。

明日世界が滅びるとしても、今日君はリンゴの木を植える。

マーク・トウェインのも、小鳥さんのも、ジョブズのも「今日一日の大切さ」を再確認させてくれる。
マザー・テレサと開高健のは「今日一日を生きる姿勢」を教えてくれる。

毎朝5つも言葉を思い出さないといけないくらい、ボクの心はさぼりたがる。やめたがる。
そのことを確認するためにも(欠点の確認はとても大切なことだ)、毎日目に入るところに貼り、「正直面倒くさいなぁ」と思いながら、ぼんやり眺めている。


昨日、菅首相にプレゼンする機会があった。

菅さんの仕切りについてはいろいろ思うことがあるし、別に昨日で何が決まったわけでもないが、でも、ボクなりに、ボクのペースで、リンゴの木を植え続けようと思う。忘れられても、壊されても、けり返されても。

ボクの独立後はじめての仕事となった「4.11海外感謝広告」も菅首相記名原稿だから(くわしくはこちら)、それなりに縁があるのかもしれないしね。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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