できなくてもやろう。そして志らくと権太楼

2011年5月 8日(日) 21:22:56

なんとなく書き忘れていたけど、先週、立川志らくの独演会に行ってきた。そして昨晩は鈴本演芸場に「権太楼噺 爆笑十夜」に行ってきた。

落語はいいな。心が楽になる。あまり真面目になるなよ、と教えてくれる。

志らく。
まず前座で立川らく太が「恋根問」をやり、その後、志らくが「宮戸川」「笠碁」「たちきり」と3つ演ってくれた。

志らくは大好きな落語家。
枕、ギャグ、ともに素晴らしかったが(会場大笑い)、話の構築力はやはり志の輔などに比べるとまだ劣るかな。なんだか先を急いでしまう感があって、全体にもう少し間が欲しい感じだった。

彼が震災について語っていたことで心に残った言葉がある。

ひとつは「できることをやろう、ではなく、できなくてもやろう、という気持が大切ですね」みたいなこと。

あぁ、この考え方は大切だな、と思った。

嶋選手のスピーチの中の好きな部分に「今、この時を乗り越えた向こう側には、強くなった自分と明るい未来が待っているはずです」というのがあるが、この「強くなった自分」というのは被災者だけに向けられた言葉ではなく、被災者ではない人にも当てはまる。

そう、できなくてもやろう。
不得意でもやろう。
その向こうに、強くなった自分がきっと待っている。


昨晩のがまた素晴らしいラインナップだった。
鈴本ゴールデンウィーク特別興行 夜の部 権太楼噺 爆笑十夜。

 奇術 伊藤夢葉
 落語 柳家甚語楼 「無精床」
 粋曲 柳家小菊
 落語 三遊亭歌武蔵 「黄金の大黒」
 紙切 林家正楽
 落語 柳亭市馬 「親子酒」
 落語 柳家小三治 「あくび指南」

(仲入り)

 漫才 昭和のいるこいる
 落語 橘家文左衛門 「千早振る」
 曲芸 鏡味仙三郎社中
 落語 柳家権太楼 「百年目」

17時から20時45分まで4時間弱みっちり。お尻が痛かったけど、本当に気楽に楽しめた。

というか、市馬が出て小三治(!)、そして権太楼! すばらしい。
市馬の酔っ払いはうまいし(歌ももちろん)、小三治の「あくび指南」はやっぱり絶品。権太楼の演じ分けの迫力もすごいし。大満足。都々逸が入ったり紙切りが入ったり漫才や曲芸が入るのも寄席のいいところ。

しかも、初めて聴いた歌武蔵と文左衛門がともにとても良かった。勢いあるなぁ。よかったなぁ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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