ワークショップ「こども選挙」やります

2011年2月21日(月) 8:35:44

以前、この記事「ワークショップ・コレクション」(@慶応義塾 日吉キャンパス)に参加することを書いた。

この日に慶応の大学院に講義しにいったとき、急に「やりませんか?」とオファーがあり、ワークショップの「ワ」の字も知らないくせになんとなく受けてしまったのがコトの発端。それも、何の考えもなく「やるなら、こどもと政治の距離を近づけるようなことはどうでしょう。たとえば『こども選挙』とか」と言ってしまった。そしたら主催者のCANVASの石戸さんが「いいですね!ぜひぜひ!」とノッてきたので、まぁなんとかなるのかも、と安易に考えていた。

政治をテーマにしようと思ったのは、去年「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」なんていうのを8人で作って鳩山前首相とご一緒させていただき、そしてそれが鳩山さんの急な辞任で道半ばで終わったこともあり、あの延長線上で何かやりたいなとは思っていたから。

でも、せめて「ワークショップとはなんぞや」を知ってから提案すればよかった(泣)
ワークショップって、知れば知るほど奥が深い世界。一家言ある人もたくさんいらっしゃる。こども選挙を提案したはいいけれど、選挙ってこどもたちがカラダを使って入り込む要素が少なく、演説をきいて投票して終わっちゃうから、いわゆる「ワークショップ」としては成り立ちにくいのである。いろんな人に聞き回ってだんだん現実が見えてきた。うーん、困ったぞ…。

ただ、ありがたいことに、ブログを読んで「参加したい」という方が何人も現れてくれ、広告マン4人(須田和博、徳田祐司、佐々木康晴、そしてボク)で始めたこの発作的プロジェクトもあれよあれよという間に16人に膨れあがったのである。

しかも「こども番組の元ディレクター」とか「IT会社の社員」とか「絵本を作っている会社の社員」とか、実に頼もしい方々。なにより「ワークショップ・デザイナー」が2人も入ってくれた。遠く飛行機で来てくれる経験者の方、広告界からも何人か、慶応の学生も入ってくれて、みんなで寄ってたかって「こども選挙」をワークショップ化し、なんとか成立するように作っていってくれたのである。(とはいえ忙しい人ばかりで2週間に一回会議するのがやっとだったのだけど)

そのうえ、青年団の俳優が政治家役をやってくださるとか、鳩山前首相もビデオ・メッセージをくださるとか、どんどん楽しい方向に転がっていくではないか。

あぁ、みんなで作るって楽しい。会社のプロジェクトみたいにヒエラルキーがなく、フラットに自発的にみなが動くのって実に楽しい。初期は「こりゃヤバイ」と胃が痛い思いをしていたけど、いまはこのメンバーでの本番が楽しみになってきている。

というか、ワークショップ・デザイナーが「さとうさん、ワークショップってグダグダでもいいんですよ。どう転ぶかわからないところがこどもたちとのワークショップの楽しさです」と言ってくれたことで急に気が楽になった。

広告でイベントとかやっているせいか、どこか「完成度」というハードルを設定してしまっているけど、考えてみたら相手は小学生低学年中心。何が起こるかわからない。無理矢理ゴールを設定しないで、ほんの少しでも何かを感じて帰ってもらえばいいわけで。
そう、グダグダでもいいし、失敗してもいい。それよりも、こどもを緊張させないように、自ら楽しんでしまおう。

ということで、今週土曜日の26日、慶応義塾大学 日吉キャンパスで催される「ワークショップ・コレクション」のスペシャル・ワークショップとして、「こども選挙 〜投票しよう! お父さん党 vs お母さん党 政治を家の問題におきかえたら」をやります。13時から約2時間。

小学生中心のイベントです。
小学生をお持ちの方、ご一緒にぜひご参加ください。ただし期待は禁物(笑)。グダグダです。ボクたちもどこまでできるもんなのか、ドキドキしながらやってます。そのドキドキ感を共有できるかたは、ぜひに。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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