その商品が纏っているコンテクストを我々は買う

2010年5月14日(金) 19:52:47

今日は朝から体調がすぐれず、会社を休んで療養することにした。打ち合わせ予定だった方々、申し訳なし。

昨晩はニッセン産業文化フォーラムというところで講演だった。聴いて下さった方々、どうもありがとうございました。演題は「コミュニケーションの未来予想図とソーシャルメディア」。

講演しつつ「なんか調子がおかしいなぁ」とは思っていた。
規定時間1時間半を20分もオーバーして、内容的には盛り沢山に話せたと思うけど、でも、なんというか、調子が悪いときって「伝える念力」みたいなものがうまく出なくて、途中で何度もしゃべり方を変えて軌道修正したりしていた。結局最後までうまく軌道にのらなかったけど、「いつもはすごく眠いんですけど、今日はまったく眠くなかったです!」とか、ありがたいお言葉も聴衆からいただけたし、なんとかなったのだろうと希望的観測(笑)

というか、このフォーラム、2年前にも講演させてもらったけど、そのときも絶不調だった。なんか申し訳なく。

で、終わってから主催者の方々と軽くご飯をいただいたが、その時はもう目があいてなかったなぁ。完全にガス欠。で、そのガス欠を甘く見て、ひとりでもう一杯行っちゃったんだよね。飲んだら癒えるのではないかというオッサン特有の甘い見通し(笑)。疲れが取れるお酒を一杯だけ飲ませて〜って、「テンダリー」へ。

疲れ果てたボクに、宮崎さんはあるエピソードを話してくれながら、サントリーオールドの水割りを作ってくれた。意外でしょう? いつもなら凝ったカクテルを飲ませてくれるところである。でもそのエピソードがまた良かったわけ(内容は秘密)。なんだか疲れが取れていくなぁ。そして20年ぶりくらいに飲むダルマも意外とうまい(若い人は知らないかもだけど、サントリーオールドの愛称はその形状からダルマという)。いいエピソードと共にということもあるけど、なかなかいい味。

結局、味ってこういうコンテクスト(文脈)なんだよね。ストーリーと呼んでもいい。レストランでも、もはやおいしさだけでなく、その店に辿り着くまでのストーリーとか、あのヒトがオススメしてくれる店だとか、そういうコンテクスト(文脈)が大切。そして全体の消費行動もどんどんそっちに移っていっている。情報洪水&成熟市場の今、商品そのものの商品力ではなくて、その商品が纏っているコンテクスト(文脈)を我々は買うんだな。いわゆるモノよりコトってヤツだ。

とか。講演内容に引きずられた考察をしつつ、一杯で帰ったのだけど、この一杯がとどめだったらしく、今朝は見事にダウンしたわけ(二日酔い、という意味ではなく、体調として)。金土日とじっくり休みます。

写真は「テンダリー」で見せてもらった、珍しい「寿屋」時代の角ビン(一番左)。そこから右へとラベルのデザインも変化していって、今は一番右だ。個人的には改悪されていっている気がするけどなぁ…。ちなみに、寿屋時代の角ビンは箱つきで紙につつまれていたらしい。その写真もどうぞ。。そして

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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