すばらしい醤油! ミツル醤油の『生成り、濃口 2010』

2013年10月19日(土) 11:57:25

kinari2010.jpgすばらしい醤油に出会った。

福岡は糸島で4代つづく小さなお醤油屋さん「ミツル醤油」
そこの『生成り、濃口 2010』というお醤油。なんと2010というビンテージ入りである。2010年に仕込んで、ようやく2013年の今、発売に至ったもの。

この存在を知ったのは、フェイスブックである。

信頼する「富士酢」の飯尾彰浩五代目がフェイスブックでこのお醤油を大プッシュしてたのである(ブログでも大プッシュしている)。しかも、10月22日(火)までは新宿伊勢丹で買えるというではないか!

てなことで、いそいそ買いに行ってきた。@新宿伊勢丹B1F シェフズキッチン横

飯尾さんによると、日本の醤油屋のうち、自社蔵で造っているところはたったの10%とか。残りの90%の蔵は生揚げ醤油を買ってきて、火入れ殺菌やブレンド、味を調整して瓶詰したものを販売しているらしい。

で、この「ミツル醤油」の城慶典さんは、子どもの頃からの夢である自社醸造にトライしたらしい。そして3年かけて、ようやく初仕込みのお醤油ができたというお話。

飯尾さん曰く、「まっとうな調味料がどんどん姿を消していく現在、造りを復活させることの難しさを知っている醸造関係者にとって、これは奇跡以外の何ものでもありません」と。きっと消費者がイメージしていることの数倍タイヘンなことなのだろうと思う。

その初仕込み。
味がどうのと言う以前に、とにかくこういう志と試みは応援せんと!

jo-san.jpg伊勢丹の売り場に行ったら、城さんがいた。
接客の隙をみて話しかけるとこれがまた大柄なのに優しい笑顔のいい男!

しかも謙虚。
「初仕込みなので・・・他と味を比べることも出来ず・・・お口に合うといいのですが・・・」と。

40年振りに自社醸造を復活した信念と努力の男の匂いがあまりしないw
でも、きっと優しく丁寧に丁寧に作っていったんだろうなぁ。おじいさんが買ってから一度も使われていなかった木桶を直してもらい、麹室を作り、地元の大豆や小麦、塩を手に入れ・・・そんな工程を手を抜かず、心をこめて作っていく姿が目に浮かんだ。

ボクはこれからしばらく、この醤油を使うたびに、彼の謙虚な笑顔を思い出しながら味わえる。こういうのが食の一番の楽しみだ。

小瓶(100ml、500円)を3本買って、家に帰って早速使ってみた。
アタックが強いのに、余韻が長くて優しい。香りがこんなに見事なのに、きっちり食材を主役にする。

いやホント、大柄でインパクト強いのに、謙虚で優しくて後を引く城さんの笑顔みたいな醤油なのである。すばらしいなぁ。うまいなぁ。

初仕込み『生成り、濃口 2010』。
丁寧に大切に、最後の一滴まで使わせていただきます。

ちなみに、伊勢丹で城さんの手から買えるのは、10月22日(火)まで。通販ならここで買える!

奇跡の初仕込み、お早めに!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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