第二回 リアル鳩カフェ

2010年4月 4日(日) 19:38:29

今日は首相官邸にて「第二回 リアル鳩カフェ」だった。

この「リアル鳩カフェ」の成り立ちや趣旨については第一回目のときに書いたのでそちらをお読みいただきたい。第二回目の今回もとても盛り上がり、大変いいカフェとなった。このイベント、ボクたち「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」が言い出しっぺなので、裏方としていろいろ協力している。今日も官邸に行ってきた。

今回のテーマは「食と農」。農業や飲食業、流通業などに関わっている方々9名を官邸にお招きした(1人欠席)。抽選で選ばれているが、10名程度がやっぱりベストみたい。これ以上多いと全員が発言できず対話にもならない。

というのも、我々民間ワーキンググループが考えるカフェはこんなコンセプトなのである。
「首相と国民が対峙して対話するのではなく、国民があるテーマについて対話している輪の中に首相が入っていく」。

20人も30人もいると、どうしても「個→首相」の意見披露&陳情的一方通行になる。それでは対話にならない。「『個←→個』←→首相」みたいな関係を目指しているのである。

そこに上下はない。あるテーマについて問題意識を持っている方や切迫した事実に直面している方同士がカフェで対話をする、その現場に首相が居合わせる感じである。そうでないと本音が出なかったり「総理、こうしてください」というお願い合戦になってしまう。まず国民同士の問題意識を確認しあい、そこでの対話を聞きながら首相も意見を言う、みたいな空気。そういうものを大切にしたカフェにしたい、と我々は考えている。

そのため、ファシリテーターとして平田オリザさんと佐々木かをりさん(ふたりとも民間ワーキンググループの仲間)にも対話の輪に入っていただいている(考えたら超贅沢な布陣だ)。まぁでも我々の予想を超えて、参加者同士の対話が非常に活発なので、ファシリテーターの必要がないくらいなんだけど。いや、マジで、今回もとても感動的な対話だった。

今日はまず官邸の庭でのバーベキューから始まった。
参加者(9人)の方々が持ち寄ってくださった豚肉や野菜やお米やラー油などをいただきながら空気を馴らして、それから官邸の一室をカフェ仕様にしたスペースに移って、9人と鳩山首相との対話に移った。

あっという間の2時間。このまま3時間でも4時間でも話は尽きないだろうという感じ。
実際、一回目の「子育て」テーマのリアル鳩カフェも話は尽きず、参加者10人はその後も連絡を取り合って対話を続けているようだ。横でつながり、問題を提起し合い、次の行動を起こし始めているという。我々も官邸もまったく関与していない、彼ら彼女ら独自での行動。我々は以前から「もしそうなったらどんなに素晴らしいか」と話し合っていた。その理想的なカタチが動き始めている。小さな小さな種子ではあるが、国民と政治の距離がすこーしずつすこーしずつ近づいてきている実感がある。すこーしずつだけどね。でも確実に種子が全国に散らばってきている。

第一回目についてのマスメディア報道が、実際の現場の空気や内容を1割も伝えていなかったので、今回もマスメディアの報道には期待していない。きっと揶揄されたりするだろう。
もし興味ある方は、政府インターネットテレビに動画がアップされているので是非ご覧になっていただきたいと思う。第一回より音質は良くなっているはず。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

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