予防医学的な、新しい賞の与え方

2009年10月11日(日) 9:18:41

オバマのノーベル平和賞受賞について、メールをいろいろいただきました。
核廃絶や国際協調、地球温暖化対策などへのコミットメントやスピーチは良かったけどまだ何も実行してないじゃん、っていう批判はまぁよくわかる。でも、「ビジョンを示したことに賞を与える」のは時代的にアリだとボクは思ったな。

世の中がどんどんフラット化・多様化している現在、以前よりずっと「世界はどこに向かうべきなのか」というビジョンを示すことの重要性が増している気がする。それを示した人に賞を与えて「言ったからには実行しろよ」と縛り付けたのは、予防医学的な、新しい賞の与え方だとちょっと思った。病気を治したことでなく、病気にならない考え方に賞を与え、その実行を強く求める、みたいな。 過去のことに賞を与えるのではなく、未来への道に賞を与え、ノーベル賞委員会自体が平和活動に参加する、みたいな。

平和とは遙かなるゴールではなく、平和という「方法」であり「やり方」だ。
以前オサニチで「There is no way to Peace. Peace is a way.」という言葉を紹介したが、強烈に影響力を及ぼせる立場にいるオバマ大統領が、勇気あるビジョンをはっきりと世界に示したことは、まさに「Peace is a way」の実践だ。そこに賞を与える。これってとても二十一世紀的だとボクは思ったです。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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