モスクワのモリとのしばしのお別れ
2009年8月19日(水) 9:29:20
岩田守弘くん(モスクワのモリ)が来日すると、それがたまにしかない貴重なものであることもあって、彼と会うことが最優先になる。今月4日に来日してから、彼の予定とボクの予定を最大限合わせてなるべく会ってきた。それも昨晩が最後となった。
ええと今回は6回会えたんだったかな。
「鷹匠壽」で食事(編集者とプロデューサーと)、「茶茶」で食事(ディレクターと大学関係者とマネージの人と)、「アステラス2009」(これは公演)、「モリ×モリ」(これは家で森崎くんと)、「岩田バレエスクール発表会」(これも公演)、「朝日カルチャー講演会」(守山実花さんとの特別講義)。
このメモで少しずつ報告したけど、書いてないのは「岩田バレエスクール発表会」と「朝日カルチャーセンター講演会」か。
前者「岩田バレエスクール発表会」は16日の日曜日に川崎教育文化会館であった。
岩田さんのお父さんが鶴見でバレエスクールをやっていて、そこの発表会で岩田さんがゲストで踊ったのである。「ゴパック」と「『バヤデルカ』ソロルのバリエーション」。ふたつとも実に美しい踊りだった。「アステラス2009」でも思ったが、どうしてもその凄まじいジャンプと美しい回転に目が奪われがちだけど、彼の真骨頂は上半身と手の動きの美しさだなぁ。まぁボクも初心者から脱却して、ようやく細部の美しさに目が止まるようになってきた、ということなのかもだけど。
バレエの発表会自体も楽しかった。トップダンサーたちが何でもないことのように踊っているダンスをスクール生たちが四苦八苦して踊っている。あぁトップダンサーたちもこの過程を経て、気の遠くなるような月日の努力の結果、ようやくあそこに辿り着いているんだなぁというのが鳥瞰俯瞰して見られるのが好き。
後者の「朝日カルチャーセンター講演会」は昨日。新宿の新宿住友ビルにて。
友人の守山実花さん(「食わず嫌いのためのバレエ入門」「バレエに連れてって!
」などの著書あり)がインタビューして、ボリショイバレエ入団への道のりから、ダンスへの想い、最近の振付での苦労話まで、いろいろ聞き出していく企画。満員御礼。会場を一番大きなところに変更してもまだ入らず、たくさんの人を断らざるを得なかった模様。モリに好意を持ってくれてる人が大集合しているだけで私設マネージャーとしては感無量。
控え室では「しゃべるの苦手だー」「しゃべれなくてずっと下向いてたらどうしよー」とか本当に困った様子だったモリも、実際に壇上に上がったらまぁしゃべるしゃべる(笑) 彼が講演に向いていることがよくわかった。講演会、もっと企画しよう!>ジャパン・アーツ
個人的には、彼がバレエに没頭していく過程の話や、合気道を始めてバレエがうまくなった話、振付に和を取り入れる話、ボリショイとマリインスキーの違いの話なんかが(前にも何度か聞いたことがあるとはいえ)おもしろかった。
そのあと守山さんも含めて一緒に飲みに行ったので、彼に「ボリショイに練習生として稽古に行ってたとき、相当白い目で見られていたと思うんだけど(練習生も含めて外国人なんかゼロだし)、常に謙虚なモリが、そんな環境でどうやってのし上がっていったの?」みたいなことを聞いた。前から聞いてみたかったこと。
「たぶん、当時は、ものすごく厚かましかったのだと思う」というのがモリの答え。やっぱりそうなんだな。夢中で燃えているある時期、ある種の「厚かましさ」は必要だ。当たり前のようなことだけど、「こんな性格のモリでもそうだったんだ」と確認できたことが大きかった。逆に言えば、伸びる時期(年齢に関係なく)に「厚かましくできないで一歩引いちゃう人」は、それなりにしかなれないということだ。
モリは今日から岡山へ移動。友人の吉田さんが待ちかまえている。
そして東京を経由してモスクワに帰ってしまう。今年会えるのは昨日が最後。「次は3月だね」と帰りの終電の中で固いハグをした。男同士で抱き合う図がまだ珍しい日本。ものすごく目立った(笑)
そうそう、3月の公演の急造チラシをいただいたので載せておきます。アナニアシヴィリとウヴァーロフ。そしてマキューシオ役に岩田守弘。いまからわくわくである。予約は10月上旬からになりそうだ。またここで告知します。
