稲越功一写真展「心の眼」

2009年8月20日(木) 7:57:25

稲越功一写真展「心の眼」のオープニング・レセプションに招待されたので行ってきた。@東京都写真美術館。

招待されたのにはわけがある。広告写真の遺作はボクとの仕事だったからである。あと、一度、仕事に関係なく一泊遊びをご一緒したことがある。小淵沢の紬山荘にて。ここでも書いたが、「はじめまして」と挨拶したら、「あ、はじめまして」と微笑まれ、右のお尻を少し上げて「プッ」とオナラをされた(笑)。

広告界では知らない人はいないカメラマンの大御所である。
この写真展では、コマーシャル系やエディトリアル系の写真以外の、スナップショット系の作品が並んでいる。稲越さんのコマーシャル系やエディトリアル系、そしてポートレート系の写真は結構見ていたが、スナップ系をじっくり見るのは実は初めてであった。そしてビックリした。なんというか「稲越功一ってこんなに写真うまかったっけ」って失礼なことを思った。ものすごくイイ。

というか、世界の見え方が近い(僭越ながらボクと)。だから見ていて強い共感がある。年代を追っての展示だったことも良かった。ソリッドな若いときから、少し情緒的な部分が出てきて、どんどん自分を客観的にしていって、最終的にとても静かな心境に到達している感じが俯瞰して見られる。入り口近くに立っていると、右側に若いときの写真。左側に死の直前の写真が見える。テーマもタッチも違うが、どちらも客観的で、突き放していて、わずかにカメラマンの微笑が見える点は一緒。そしてこの世界がとても好きな自分がいる。

会期は8/20(今日)から10/12まで(月曜休館)。
このPDFを見るとどんな写真を撮る人なのかわかる(下の方まで見てください)。何か感じた人は是非。ちなみにこの写真展の写真集も発売される。まだアマゾンには並んでないが求龍堂から「Mind's Eye」という題名で。昨日レセプションで分けていただいたので、昨晩からこればかり見ている。素晴らしい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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