好みの酢飯

2009年7月 5日(日) 9:48:18

札幌から東京に帰る前においしいランチが食べたいなと思って、森崎くんに携帯メールで「札幌でどっかうまい鮨屋ないかなぁ」と聞いたら、数店上げてくれ、その中でも「鮨菜 和喜智」を特に強く勧めてくれた。

前日に予約したら運良くランチがとれたのでゴー。
札幌は鮮度重視系の鮨屋が多く、それはそれで北海道っぽくていいのだけど、ボクは酢飯とのバランスを楽しみたいタイプ。タネだけ強くてもあまりおいしいと思わない。そういう意味では北海道は「ボクの好み的には鮨不毛の地」であったのだが、ここに来てようやく一軒知ったかも。森崎くん、ありがとう。

なんといっても、この店の酢飯が好みだ。
酢加減もいいが、酢飯が口中でパラける具合が絶妙だ。口に入れると自然にほぐれ、ふわっとパラける。そして一粒一粒が(堅めに炊いてあるせいで)口中で主張する。あぁこの炊き具合も絶妙。パラけ方も絶妙。好みだなぁ。
で、それが鮨ダネと同時に口の中で溶けていく。このバランス感。あぁ幸せ。

それをご主人に伝えたら、喜んでくれ、酢飯談義になった。
東京は新橋の「しみづ」の酢飯を意識されていたのにビックリ。そしてもっとこの店が好きになった(「しみづ」の酢飯はボクのフェイバリットのひとつだし)。

「でもこの数年、『しみづ』さん、ちょっと優しい酢飯になりましたよね」とボク。
「そうなんですよ。以前より普通っぽくなったというか」
「ですよねぇ、以前はいかにも男鮨という感じだったんだけど」

あぁ、札幌でこんなマニアな話が出来るなんて(笑)。
いまの「しみづ」の酢飯も好きだが、以前のもっと力強い(タネに勝つくらいの)酢飯、好きだったなぁ。

ご主人は鮨に煮詰まると全国の鮨店を食べ歩くそうで、他にも博多の「吉冨」や「つく田」の話になったり、金沢の「弥助」や「みつ川」の話になったり…。店内で他店の話をするなんて、ちょっと品がないけれど、店も途中から貸切に近くなったし、鮨好き同士の会話ということで許してください。

元々は東京の瀬田の「寿司久」で修業したというご主人。
札幌で行く店がまた増えたかも。ご主人の「酢飯の変化」を毎年毎年食べてみたい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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