校庭芝生化の効果

2006年12月 3日(日) 10:15:46

校庭の芝生化などについて書いた記事にいろんな感想をいただいております。ありがとうございます。

その中に具体的な実例が書かれているメールがあったので、ちょっと共有しますね。

校庭を芝生化した学校からは様々な事例が報告されており、さとなおさんが書いておられるように、登校拒否が劇的に減るということは多くの学校で証明されています。
「芝生プロジェクト」のシンポジウムでは、たとえば杉並区の小学校では、全校生徒欠席0人の日が芝生化後飛躍的に増えたとか、大阪府の小学校では1学期中の欠席日数が20〜30日の児童が毎年4,5人いたが、17年度は0人になったとか、そんな実例が数多く報告されました。他にも、

  • 児童の登校時間が早くなった。
  • 休み時間に教室に残っている児童がいない。
  • 児童が芝生で寝転がっている。
  • 近くの幼稚園、保育所がよく遊びに来る。
  • 地域が芝生を利用するようになった。
  • 夏は表面温度が10℃以上違う。
  • プールの水の入れ替え時に消防団に撒いてもらった。
  • 幼稚園では雲梯ができるようになった(落ちても痛くないから)。
など、芝生の効果は想像以上に大きく、実施した学校の校長先生の多くは「芝生にして良かった」とおっしゃっておられました。

すばらしいですねぇ。
もちろん裏側には芝生の維持管理のためにたくさんの人が苦労しているだろうし、表に見えてこない問題もあるでしょう。予算がないとか先生達の協力が得られないとかもあると思う。でも、くだらない箱物にお金を投入したり、いじめ防止の広報にお金を使ったりするくらいなら、校庭芝生化という選択肢をもっと国中の自治体が真剣に考えてもいいんじゃないかとボクは思います。

なお、すでに芝生化したある小学校の校長先生は「セキュリティでもっとも大切なことは、一人でも多く、たくさんの人の目が学校の中に注がれることだと思います。立ち入り禁止で鉄条網を張り巡らし、人目を避けることではないと信じています」と発言しているそうです。
芝生の維持管理のために地域の人や保護者に協力してもらったりして、たくさんの目が学校に注がれるようになり、セキュリティ・アップに役立った、ということなのでしょう。


ちなみに、関係ないけど「美しい解」という意味では、「電柱・電線をなくす」ということも考えて欲しいなぁ。昔こんなことを書いたけど、あの「我々の空を醜く覆っている物たち」を一掃するのは、物理的に国を美しくする第一歩だと思うし、意外な心理的効果、意外な経済効果、を生むと思う。

というか、単に個人的に電柱と電線がきらいなだけなのかもですが(笑)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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