原始の山と三鷹天命反転住宅

2005年11月28日(月) 7:17:27

あれは3年前だったか、さなメモでも大騒ぎしたくらい腰痛に悩んでいたとき、取材もあって無理をおして石垣島へ行き、決死の覚悟で原始の森の山へ入って野生のイノシシ狩りに参加した。狩りの師匠にも事情を話し、最悪の場合取材中止&かついで山から下りてくれとお願いしてから山へ入った。

そして半日後。原始の山から帰ってきてふと気がつくと、驚くことにすっかり腰が治っていた。それ以来腰は無事。あれは何だったんだろうと今でもよく考える。ほとんどヒトが入っていない原始の山の「気」が身体に入ったか。もしくは平地がひとつもない獣道を登り下りする間に身体が活性化され、でっぱりがちだったヘルニアを押し戻してくれたのか。後者であれば、人間にとって今の都会や家やオフィスのような「完全なる平地の連続」は不自然で、腰痛はそこから来たというのか。

まぁ答えは出ない。
でも、土曜日に三鷹天命反転住宅に行って以来、風邪も治り身体の調子も良いのはどういうわけだ。この感覚は石垣の山に入ったときと同じだ。身体が活性化した感覚。「病気にならない家」「死なない家」と言う荒川修作氏の言葉が妙に現実味を帯びて感じられる。あの家ってマジですごい家なのではないか…。

三鷹天命反転住宅へ行ってきた

2005年11月27日(日) 17:57:00

荒川修作氏の友人の紹介で特別に中を見せてもらった。「建築する身体」を再読してから出かけた(just 再読。not 理解)。

びっくりするだろうとは思っていたけど、やっぱりびっくりした。でも、帰るころには全く違和感がなくなっていた。外に出て平らな平面を歩いていたら、「あれ?なんで平らなんだろう?」と疑問が湧いたりした。

デコボコでゴツゴツで傾いた床面。歩くだけで足裏マッサージ。つか、気をつけないと転ぶ。ド派手な色遣い。球の部屋は床も球だし、洗面所は傾いていて身体をひねってシャワーブースの横を通りぬけないとトイレに辿り着かないキッチンはすり鉢状に落ちている。収納はまるでなく天井のフックやポールに吊す

格好いい大人がたくさんいる社会

2005年11月26日(土) 8:07:02

風邪でどわんどわんになりながら深夜帰宅。帰り際に30分ほど銀座「きく」に寄って、絶品アジフライと味噌汁をいただけたのがせめてものお慰み。小さい小さいアジフライなのだが、なんとも素晴らしい。お持ち帰りもさせてもらう。朝ご飯にアジフライ・サンドにするんだもんね。

犯罪に走る子供や青年が多いのは、ネットや教育が悪いとかいう表面上のことだけが原因ではなくて、「目標としたくなる格好いい大人」が少ないからではないかとか考える。ファッションはもとより生き方がね。論理の飛躍はあるけど、でもなんというか、格好いい大人が多くなるだけでその社会はとても明るく前向きになるよなぁ、生きるのも捨てたもんじゃないとか思うよなぁ、他人の人生を尊重するようになるよなぁ、とか終電でぼんやり考えていた。だって終電って格好悪い大人の展示場なんだもん(自分のことはさておき)。

最寄りの駅で降りたら、階段でゲロってる中年ひとり。片側でバシャーッとか吐いているので階段が片側しか使えず大渋滞。格好悪すぎっ。こういうひとつひとつがボディブローのように社会に効いてくる気がする。

テンダリー、無事

2005年11月25日(金) 8:50:33

大森のバー「テンダリー」が実は閉店の危機だった。11月頭に「店をリニューアルするので休みます」とメールが来て、あぁ年末は宮崎さんのカクテルが飲めないのかとがっかりしていたら、今度は「申し訳ありませんが、店を閉めることにしました」とメール。「ええ〜!」と激しく慰留したのだが、宮崎さんにも事情があった。ううむ。しつこく慰留しつつ、仕方ないかなと諦め始めた頃、元気に「店を再開することに決めました。来年1月下旬にリニューアルオープンします」と9回裏大逆転メール!

あぁ良かった。言うほど通っていない不真面目な常連客ではあるが、なにより名人・宮崎優子さんのカクテルがこの世から消滅することだけは避けたいと思っていた。良かった良かった。
何度かさなメモに「テンダリー閉店」と書いてしまいそうだった。これを書いたら本当に閉店してしまいそうで最後の最後で躊躇して書かなかった。書かなくて良かったよ。

昨晩は秘密プロジェクトが大幅な進展!
わりとウキウキ帰ってきたが、今朝起きたらしっかり風邪をひいていた。頭ガンガン。喉も痛い。午前中は休ませてもらおう(午後はどうしても出ないといけない)。

休日の朝の秋葉原

2005年11月24日(木) 7:10:54

昨日は朝10時前に仕事で秋葉原にいたのだが、休日の開店前のアキバって無言の賑わいがあったんだな。知らなかった。
街は静かなのだがヒトは多く、黒っぽい長い固まりがあちらこちらに。ダークな色を独特に着こなした青年&オヤジたちである。みんなリュック姿。アニメ屋とかゲーム屋とかパーツ屋の前に30〜50人ほど無言の行列を作っている。それも一店二店ではない。街角ごとって感じ。うは〜。
というか、朝早くに並ぶ意味は何なのだろう。売り出しとかレアものゲットとかのため? ある一店で行列になっているならわかるが、各店でそういうイベントがあるのだろうか。休日ごとに? うーむ、よくわからん。

とまどいつつ仕事を終え、銀座に出てひとりで少しブラブラ。家に帰って原稿。調子が良かったので一気に書こうと思ったが、夜メシで一口だけワインを飲んだら止まらなくなり撃沈。この意志の弱さを誰かなんとかしてくれ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。