キャピトル東急

2006年11月24日(金) 7:33:20

11月でクローズしてしまう「キャピトル東急ホテル」に行った。
館内をいろいろ歩いてみたが、あらためていいホテルだなぁと感じ入った(泊まったことないから部屋とかはわからないが)。施設も古いなりにいい味出している。これ、壊しちゃうん? もったいないなぁ。日本って何でも壊しちゃうなぁ。まぁスクラップ&ビルドもここまで徹するとそれはそれで個性ではあるけどさ…。地下3階の村儀理容室も覗きに行ってみた。小泉前首相などの行きつけ。なるほどココか。

地下1階の中国料理「星ヶ岡」で夕食。
ここは土日祝限定でオーダー式のバイキングがあり、クローズ前にそこで中国料理を楽しもうという食事会があったのだ。通常のメニューにある100種類の料理のどれを何品オーダーしても8500円ポッキリ。燕の巣とかフカヒレの姿煮とかアワビとか取ったらもう元が取れてしまう。燕の巣のスープだけでも3000円だし。

こういう状態でメニューを見ると逆上してドダダダダダダとオーダーしてしまいそうなので、オーダーは女性陣に任せ、メニューはなるべく見ないことにした。見ない。オレは見ないぞ。「お皿はきっちり掃除しますので(余らさず全部食べちゃいますので)なんでもオーダーなさってください」と口ではイイヒトぶったこと言いながら心の中は「うまそうなものオーダーしないと許さん!」状態。そのくせメニューは見ない。タチが悪い。

Gファイル―長嶋茂雄と黒衣の参謀

2006年11月23日(木) 9:24:21

TVで会見する日ハムの小笠原道大選手に向かって「よりによって巨人に行くな〜!」と叫んでしまうのは、今年になって妙に北海道と縁が深くなったからだけではない。このところの巨人に嫌気がさしているからでもない。どうせなら阪神に来て〜というファン心理でもない。この「Gファイル―長嶋茂雄と黒衣の参謀」(武田頼政著/文藝春秋/1905円)を読んだからである。まぁどのチームに行っても実はそんなに変わらないのかもしれないが、読売ジャイアンツという巨大泥船にわざわざ選んで乗り込むことはない。このチームはどうやっても変わらない。変われない。いったん浮かび上がるかもしれないが、また必ず沈んでゆく。この本に書かれていることが本当ならば。

この本は、アメリカ仕込みの最新スポーツ理論をもとに(ちょっと「マネー・ボール」を思い出した)、長嶋巨人のメークミラクルを長嶋茂雄の陰の参謀として完璧に演出した、河田弘道という人間のノンフィクションである。彼が「誰にも知られていない長嶋茂雄の陰の参謀」として在職した期間(94〜97年)に実際に長嶋監督(当時)に指示・提供した5000ページにも及ぶ膨大な「G FILE」を元に書き起こした労作だ。

長嶋茂雄の快活・苦悩・成功の裏側・実像、 選手・他チーム監督達の素顔、 優勝の裏側・確執・ドタバタ、 選手トレードの暗闇、 読売ジャイアンツという伏魔殿の裏の裏、 今後も変われないであろう組織の疲弊と老害、などを粘っこい筆致で活写している。というか、読み終わってまず感じたのは、日本の組織のどうしようもない閉塞感みたいなもの。結局改革に挫折していく河田弘道の絶望感がもう少し濃く描かれていれば、もっと普遍的なテーマになっていたかもしれない。

カリスマさんとの夕食

2006年11月22日(水) 8:49:18

昨晩はある著名なカリスマさんとサシでご飯。ひょんなことからお会いすることになったのだが、実は初対面だったので店選択に迷いまくり、結局ちょっとはずしてしまった。いつもそう。「よし、気合い入れて店を選ぶぞ」と思うときに限って、考えすぎてはずしてしまう。まぁ初対面で相手の嗜好がわからなかったこともあるのだけど、久しぶりに行ったその店はずいぶん焦点がぼけていてガックリ。あぁアッチにすれば良かったコッチの方がマシだったと思うも後の祭り。

おとといの音楽事務所社長の人生も波瀾万丈だが、この方は軽くその上を行く。強烈な人生。生きてきた軌跡をお聞きするだけで強烈すぎて頭がクラクラした。相対的に自分の人生が小さく見えてくる。ま、実際小さいんだけど。「なんでも経験したがり」「生き散らかすことがモットー」なボクとしてはカリスマさんの人生はとてもうらやましく見えるのだが、現実に生きてきた彼としては死ぬ思いだっただろう(何度も死にかけていらっしゃるし)。

彼の活動にはすべて「活性化」というコンセプトが感じられる。昨晩ボクも活性化の恩恵を被ったようだ。でも精神的にはちょっと活性化二日酔い状態かも。当てられた感じ。ちょっと足もとを見つめ直さないといけないなぁ。ボクは本当は何がしたいんだっけか。何に目をつむって何を諦めてそして何を得ているんだっけか。

ミュージシャンも意外とゆるくない

2006年11月21日(火) 8:00:10

昨日のお昼は、ある著名ジャズ・ミュージシャンのマネージャーというか事務所社長とご飯した。昔よく一緒にお仕事させていただいた方である。NY出張とかでジャズ・クラブのハシゴに駆けずり回った仲。波瀾万丈の人生を送ってきたヒトでもある(このヒトの体験談で本が一冊書けるくらい)。

いつもいろんな裏事情を教えてくれるのだが、今回は音楽業界の印税についてのボヤキを聞いた。
作家やライターの場合、本の印税は定価の10%が一般的なのだが、ジャズの演奏家の場合、CDの印税は定価の1%なのだとか(作詞家作曲家はなんと0.1%程度とか)。3000円のCDなら、その演奏家に入るのは1枚売れて30円。しかも返品を見越して、製造したCD枚数の8掛けしかもらえないという。ジャズは3万枚出したらヒットという世界だから、ええと1枚3000円として、1%の3万倍の8掛けで……72万円? う〜、一生に何枚も出せないヒットCDで印税がそんなもんでは食えない!

「いやー、だからさ、昔のCDの印税とか郵便で告知してくるんだけど、見たら42円とかでさ(笑) 切手代の方が高いっての!」

今年初めてコートを着る日

2006年11月20日(月) 8:11:00

子供の頃は嫌いだったのだけど、嫌いになっちゃうと人生の1/4は楽しくなくなっちゃうので「好きだよ」「素敵だよね」「洋服にバリエが出て楽しい」「気持ちがキリッとする」とか声に出したりヒトに言ったりし続けているうちに本当に好きになった、冬。

冬の到来は、だからとてもうれしいのだけど、月曜日で、雨で、しかも寒いとなるとさすがにうんざりするな。しかも午前中は長い会議だ(泣)

でもまぁ「今年初めてコートを着る日」にして、なんとかウキウキを取り戻した。
ファッションって大事だ。気分が暗めなときほど派手めに仕立ててやりすごす。先週レインボーカラーのマフラーをしていって、ある初対面なヒトに驚かれたが、自分を奮い立たせる道具でもあるのです。あのマフラーはガッツが出ますの。沈んでるとマフラーに負けるから。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。