瀬尾まいこ

2007年4月24日(火) 7:34:39

娘は中学の図書室を早速活用していて、授業が始まった4月9日からまだ2週間しか経っていないのにもう5冊目を借りているようである。ボクにも「これがいい」「あれが良かった」と勧めてくれ、特にオススメが強かった瀬尾まいこをボクも読ませてもらった。

読んだのは「幸福な食卓」「温室デイズ」の2冊。
なるほど、いいかも瀬尾まいこ。特に「幸福な食卓」は良かったなぁ。出てくるキャラがとてもいい。直ちゃんも大浦くんも実に魅力的で、しかもリアリティがある。父も母も通り一遍でないキャラ設定で、シンプルに見える断片の奥底にちゃんといろんなものを抱えている様子がさりげなく描写されている。なんつうか「表面に見えている姿は氷山の一角」的な描き込みがちゃんと出来ている感じ。周到にキャラ設定して書き始める作家なのかな。そういうのを感じさせないのも瀬尾まいこのイイトコロ。

また、学級崩壊やいじめについても妙なリアリティがある。「温室デイズ」のテーマはそこなのだが、真っ向から立ち向かわないあっさり感が逆にリアリティを生むという構図がいいな。文中にも出てくるが、金八なら解決できるところをあえて解決させない「流し感」。このあっさりした収め方は逆に勇気がいる気がする。なかなかやるなぁ。

天動説と大島保克

2007年4月23日(月) 8:01:25

ロシアの国民の28%が天動説を信じている、というニュースはなかなか衝撃的だった。

ロシアの153都市で1600人を対象に行われた調査らしく、他にも「『放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全』との回答が14%、『人類は恐竜時代に既に出現していた』との回答が30%に上った」らしい。この、彼我の情報格差はなんだろう。日本人が日々摂取している情報量と彼らロシア人が摂取している情報量の差は果てしない。同じ日本人の間でも情報格差の問題はこれからどんどん顕在化されていくと思うが、まさかあの大国の約3割がよりによって天動説を信じているとは…。

でも、切り口を「幸せかどうか」に変えると、どっちが幸せかは微妙なところ。天動説を信じ、少ない情報量の中で穏やかに生きている方がずっと幸せかもしれない。

授業参観

2007年4月22日(日) 10:42:23

土曜日は授業参観。
朝8時40分からの授業を2時限分見学に。初めての学校なので興味津々。娘はそれなりに馴染んで楽しんでいる模様。学校の雰囲気もよく、ちょっと安心した。

理科と英語を見学したのだが、英語の授業がわれわれの中一の時とずいぶん違うのにビックリ&うらやましい。音楽とかカードとか使って実に楽しげ。発音のいい日本人教師が次々と英語で話しかけ、生徒は細かいミスを指摘されずに瞬間的に答えて「Very good!」とか褒められていく。いい授業だなぁ。

思えば30数年前の英語教師ってみんな発音酷かった。アメリカ人と会話できない英語教師もいっぱいいた気がする。で、細かい文法にこだわって重箱の隅をつついていく。文法が大事なのは今になるとよくわかるが、中一のころなんてもっと大きな英語発想みたいなものの方を教えて欲しかった。単語の並べ方もよく理解していないのに「三単現の"s"が"es"になる例外」みたいのには詳しいのってやっぱりイビツ。あぁ中一に戻っていちから習いたいなぁ。

ピッコロ劇団「場所と思い出」観劇

2007年4月21日(土) 21:30:58

歯は痛かったが、知り合いが劇団員になった、ということで、鎮痛剤飲みつつ六本木俳優座劇場に兵庫県立ピッコロ劇団公演「場所と思い出」を観に行った。受付で「おお!久しぶり!」と目を合わす。神戸のあるバーの常連同士。長い年月が経ったあとこんなとこで顔を合わすなんて不思議だよねー、と目で会話しつつ劇場内へ。

若い人には「べつやくれいのお父さん」と言った方が理解が早いかもしれない巨匠・別役実の脚本。
別役実の演劇を観るのは大学生の時以来かな。この演目も70年代初演の不条理演劇。学生時代に小さい小屋で見たような演劇の懐かしい匂い満載。でも不思議と古びていない。普遍的テーマだからなぁ。実際なかなか面白く、逆に新鮮な感じ。「もっとも、ここの連中の思い出から抜け出すわけにはいかないでしょうけどね…」というラストに、なんとなくホテル・カリフォルニアの「You can checkout any time you like, But you can never leave!」という歌詞を思い出したり。

なんだか妙な不条理感にちょっと落ち込み気味だった気分も少しほぐれ、終演後ちょっとだけその知り合いと話をしたあと、Team Nacsの森崎さんが東京に来ていたので、待ち合わせて軽く食事。
歯が痛くて離乳食系しか食べられないので、そういうワガママを聞いてくれそうな店へ向かう。「とにかく柔らかいものを」とお願いして少しずつ出してもらう。それらに合わせてぬる燗をちびりちびりと飲んでいるうちに麻痺してきて少しずつ食べられるようになった。「げんげ」とかも良かったが、琵琶湖の「子持ちもろこ」にちょっと感激。もろこって流通しだしているんだって? もう東京に流通しないもんなんてないんだなぁ。そんなこんなでなんだか調子が出てきたので「あんこう汁のうどん」や「花山椒とそぼろのご飯」までいただいてしまった。うまいうまい。

抜歯に落ち込み気味

2007年4月20日(金) 6:30:22

メールをいろいろいただき、歯を抜いたことがいかにオオゴトか、いかに「よっぽどでないとやってはいけないこと」であったかをいまさらながら認識し、ちょっと落ち込んでいる。痛くても数日猶予してセカンドオピニオン聞けば良かったかも。不可逆だからなぁ…。

で、インプラントのネガティブな面、ブリッジの良い面悪い面、歯牙移植という選択肢、抜いた歯を治療してもう一度埋め込むという選択肢、などもメールで教えていただき(本当にありがとうございました)、ネットでも調べまくり、にわか頭デッカチになって抜歯した歯医者を訪れた。その歯医者は抜歯前の説明が不足していた上に、インプラントのいい面しか言わなかったので、その辺をどう考えているのか相当糾弾するつもりで。というか「安易に抜きやがって」的オーラ出まくり状態(笑)

そしたら予想外に丁寧に「抜いた理由」「下の親知らずを上の歯に移植するのが無理な理由」「抜いた歯の状態」「インプラントを安全にやり抜く方法」「噛み合わせの問題」などを説明してくれた。最初からこのくらい丁寧に説明してくれよと思ったが、まぁでも前回も短くポイントは説明してくれていたのだとわかり、にわか頭デッカチ的にはある程度納得。抜歯自体にはそれでもちょっと早まった感があるのだが、もう後戻りは出来ないのでそれは考えないことにしよう。んー、やっぱりお金かかってもインプラントなんかなぁ。ちょっと怖いからもっともっと話し合いを続けよう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。