京都逍遙

2010年10月23日(土) 9:42:09

名古屋での講演(木曜)と大阪での講演(土曜)に挟まれて一日空いたので、昨日は京都をそぞろ歩いた。
今週、特に前半忙しかったのは、この一日を空けるためであったとも言える。正確に言えば、電話とメールを駆使して仕事はしたのだが(〆切原稿も一本送ったのだが)、カラダ的には京都逍遙。ちょっとパサパサしていた心にじんわりと潤いが浸透していく。いい休日だった。

紅葉の季節を前にして京都も空いているかと思ったら、京都三大祭りのひとつである時代祭、そして鞍馬の火祭りがあって意外と混んでいた。ただ逆に言うと、観光客はそっちに吸い取られていたので、散歩道自体は空いていてガラガラだった。下鴨神社(糺の森)や哲学の道というベタな地域を散歩したのだが、とにかく空いていた。哲学の道にいたっては人っ子一人いない瞬間が何度かあった。あの有名な道を独り占め。写真は哲学の道の終点というか始点というか、永観堂である。紅葉の大名所である。その名所が、夕刻とはいえ、そして紅葉にはちょっと早いとはいえ、人っ子一人いなかった。ものすごい贅沢な一瞬。この時を過ごせて良かった。

お昼ご飯は「河久」で満月弁当。鴨川沿いの座敷を開放してくれ、のびのびゆっくり。お弁当もおいしい。夜ご飯は「竹屋町 三多」(みた、と読む)。何度か行ったことがある割烹から独立した若い職人が始めた割烹。まだ9月11日に開店したばかりである(関谷江里さんのオススメで知った)。

名古屋で講演

2010年10月22日(金) 7:33:14

名古屋に来ている。

昨日は午前中講義をし、午後に新幹線移動、支社にて講演を2時間半やった。お題は「広告のこれからとソーシャルメディア」。関西支社で育てられた身としては支社での講演は毎回熱くなる。支社に勤めるジレンマというか焦燥感がわかるから(ここでも書いた)。だから盛りだくさんにいろいろ話をしているうちに予定時間を30分近くオーバーしてしまった。でもだいたい話したいことは話せたかな。

夜は大須の「やっこ」という店で支社の若手たち12人くらいと。
一番年齢が近い人で40歳。あとは新入社員も含めて若手ばっかり。彼らに質問攻めにあっていると「あぁそういう仕事上の悩みに苛まれていた時期が確かにあった」とか懐かしく思い出す。なるべく真摯に答えたつもりだけど伝わったかしら。

*pnish* 公演「ウエスタンモード」

2010年10月21日(木) 6:17:04

なんとなく引き受けていた講演が重なりまくり、昨日はふたつ、今日もふたつ。さすがに2日で4つの講演は初めてかも。しかもその間を縫って昨晩は公演を観た。あ、そういえば日比谷公園にも行った。「こうえん」が6つだ(笑)

昨晩行った公演は、演劇ユニット*pnish* の「ウエスタンモード」。
札幌の森崎博之くん(TEAM NACS)が先月からずっと東京に来ているのだが、その目的はこの*pnish* (パニッシュと読むらしい)の舞台演出なのであった。*pnish* にとって初の外部演出らしい。昨晩はその初日であった。

森崎くんにとっては初めてなのかな。まったくのアウェイでの演出のみの仕事である(彼は出演しない)。「演出マンとしての真価を問われるよねぇ」とかからかってはいたけれど、途中何度か会ったらなにやらかなり演出に悩んでいたのでちょっと心配していた。ちょっとドキドキしながら天王洲銀河劇場へ。

若くして独立した人は大変だ

2010年10月20日(水) 9:28:49

昨日の話(変わり続ける話)やおとといの話(叱られる話)にも通じるけど、若い職人がやっている鮨屋に行ったりするとこんなことをよく思う。

若くして独立した職人さん。独立した当初はイイ。独立できるくらいだから腕は立つ。おいしい。なかなかイイ。

でも、残念ながら、そこで立ち止まるヒトがとても多い。
これは仕方ない部分もある。独立した当時の味が客に気に入られていたんだろうし、親方にも認められたんだろう。その味を守る気持ちは分かる。親方に言われたことをしっかり守って鮨を握る。それは大事だ。でも哀しいことに、変化しない分、少しずつ古びていく。独立当初に雑誌やウェブで評判になって新規客がたくさん駆けつけたりすると特に変われない。変わるのが怖くなる。

変わり続けること

2010年10月19日(火) 10:03:53

毎日新聞で連載されていたテルツァーニの話が面白かった(ローマ支局の藤原章生氏の記事)。

たった全5回の連載だったけど、妙に刺さった。一応ネットにも載っているのでリンクしておきます。日本の新聞はリンクをすぐ切っちゃうのでいつまで読めるかわからないけど。→

この中で特に共感を覚えたのは以下のくだり(第4回目)。
 長男、フォルコさん(41)は「父は変わり続けた」と言う。「書くことで社会は変えられないと悟った父は『唯一できるのは自分が変わること』と話していた」
 写真家の故・星野道夫氏が似た言葉を残している。泣けるような夕日を見た時、その美しさやその時の気持ちをどう人に伝えるかという問いだ。「写真をとるか、キャンバスに描くか、言葉で伝えたらいいのか。(一番は)自分が変わること。自分が感動して変わっていくこと」(星野道夫著作集3「もうひとつの時間」より。一部省略)
 聖書にも似た言葉がある。「この世に調子を合わせてはいけない。大事なのは、心を入れ替え、自分を変えることだ。そうすれば、神の意志がわかる。何が善で、何が神に受け入れられ、何が完全であるかがわかる」(新約聖書「ローマ人への手紙」英語版より)
ちょっと星野さんのエピソードだけ視点が違う気はするけど…w

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。