サラリーマンの醍醐味

2010年9月29日(水) 9:09:54

昨日は大阪の「宣伝会議」にて「WEB&広告プランニング講座」の講義。

2時間の講義だったが、初回を担当したこともあり、「広告のいままで、いま、これから」と、「ソーシャルメディア」のふたつについて、大きな流れをお話しした。内容的には異様に詰め込んだ。詰め込みすぎかと思ったが、超早口でなんとか10分延長で済んだ。というか、ついてこれたかなぁ(笑)。盛りだくさんすぎたので少し不安。まぁツイッターでの反応を見ると好評だったみたいなのでホッとしているが。

わざわざ大阪まで行っているから、ということもあるが、ボク自身、14年間も大阪で勤務したので、大阪での講義はチカラが入る。ひとつでも多く「新しい視点」を持って帰ってもらおうと必死になる。

たぶんそれは「自分の若いときのことを思い出してしまう」から。

広告という情報産業の中心地はやっぱり東京だと当時は思っていた(ネットが普及して以降はそんなことは思っていない)。だから、20代ずっと大阪勤務だったボクは、大阪の地で「焦り」を感じていた。大阪にいていいのかなぁ…東京でバリバリやらないとダメなんじゃないかなぁ…。

いま考えると、若いうちに大阪勤務だったことがいかにシアワセでいかに勉強になったか、大阪で「まず自分を笑えること」を学んだことがどれだけ後で役に立ったか、特に大阪は「コミュニケーションデザイン」にとても向いている土地柄で、それがどれだけ後になって自分の力になっているか、など、いろいろわかるし、本当にボクはラッキーだったという実感があるんだけど、若いときは(内心で)ずっと焦燥感にまみれていた。

大阪で若い人たちに向けて講義をしていると、そんな焦燥感をありありと思い出す。若いときの自分が重なる。だからとてもチカラが入る。焦る必要なんかこれっぽっちもない。がんばれ。負けるな。なんだか必死に応援したくなる。

若いうちにちょっと遠回りして地方勤務とかするのは、実はサラリーマンの醍醐味だ(無理矢理命令されないと知らない土地になんか行かないもん)。一生の思い出、一生の基礎となる勉強がそこで出来る。これは転勤を経験した人、すべてが実感していること(少なくともボクが知っている限りにおいては)。

だから、自分はラッキーだ! と、胸を張ろう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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