オフィスを蕎麦屋に移転しました!

2018年9月 6日(木) 12:37:36

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正確に言うと「元蕎麦屋」なのですが、渋谷の一軒家・二階建・路面店の「かなりボロい蕎麦屋」をオフィスにしました。

実は5月には引っ越していたのだけど、とにかくボロい蕎麦屋なので、リノベしてそこそこ整い、人をお呼びできるようになるまでは発表しませんでした。だって「工事中感」がハンパなかったんです。

引っ越した理由は「コミュニティの居場所をリアルに作る」こと。

ボクが主宰しているコミュニティ「4th」(family, friends, workmatesの次の4番目のつながり、という意味。ラボ卒業生を中心に350名強のメンバーがいます)。そのメンバーが、イベント毎ではなく、普段からふらっと立ち寄れる場所を作りたかったのです。

前のオフィス(南青山)でも、コミュニティは十分機能していたと思います。

夜ラボという名のセミナーは週1回平均でやっていたし、最大で60名くらい入れたし、ゲストスピーカーも数多く来てくれていました。落語会も月一回くらいやったし、食事会や宴会もそのオフィスで頻繁にやっていました。トライブという名の部活動もとても活発でした。

でも、マンションの6階だし、普段はオフィスだし、やっぱり日常的にふらっと立ち寄る場所ではないんですね。

カウンターとかも作って工夫したんですが、ふらっと来る感じではない。
夜ラボでせっかく大勢集まっても、オフィスを夜ラボ仕様から普段仕様に戻す作業をするときに、なんとなくみんな居づらくなって、三々五々、みんな外の店に行っちゃったりするんです。

こりゃアカン。
どうしようかなぁ、と考え始めたのが去年の夏です。

ボクは、コミュニティにおいて、オフライン(リアル)をとても重視しています。

現代のコミュニティは「社会的包摂」の役割を担っていると思っているのだけど(ボクのコミュニティに対する考え方はまた書きます)、そのためにはリアルに触れあうことがとても大事だと思っているのです。

オンラインでも触れあえる。しかも距離と時間を越えてつながれる。でも、やはりオフラインが主で、オンラインは補助的なつながりだと思っているのです。

そういう意味において、リアルで集まりやすい「場」としてまず狙ったのは、「居抜き店舗」でした。できれば路面店。

つまり、「オフィスに集う」のはハードル高いのはよくわかった。そうじゃなくて、「元々集うことを目的に作っている店舗をオフィスにする」のがいいのではないか、ということです。

「オフィスを店にする」のではなく「店をオフィスにする」ですね。

とはいえ、昼はオフィス。そして夜は「夜ラボ」などのセミナーができるくらいの広さがないといけません。
50名以上は座ってスライドが見られる広さが欲しいんです。

そうなると、小さなバーとか居酒屋では無理。
細長いレストランや小部屋に分かれているレストランもダメ。なかなかいい空き物件がない。

そのうえ、店舗系って、家賃も敷金礼金も超高いんですよ。予算的にも見合わない・・・。

で、困り果てていた今年の2月。
友人経由で、ある「掘り出し物」の話が入り、そこを下見に行ったら、超ボロいけど、つぶれた蕎麦屋の路面店で、一軒家かつ二階建てだったのです。

ボロいなぁ、なんだこりゃ、と思ったけど、よくよく考えると、2階でイベントができ(正方形型のスペースで、60人〜80人くらい入れる)、1階をオフィス兼飲み屋に出来そうじゃないですか!

場所は渋谷駅から徒歩10分以内。
賃貸価格的にもこちらの希望に叶うものでした(だからこその掘り出し物)。

文句はない。

あとは、この超ボロい蕎麦屋をどうリノベするか、だったんですね。
専門家に見せたら「いちから建て直したほうが安く済むでしょう」ってくらいボロいし、残置物もたくさんある。

でも、これは逆に面白いかも! って思いました。

なぜなら、「コミュニティのみんなでいっしょに作り上げていく場」にできる!

まぁ大工さんに大きな部分は作ってもらわないと無理だけど、リノベの方向性やインテリアなどをみんなで考え、みんなで掃除をし(超たいへんだった。丸二日かかった)、みんなで床や壁を塗り(これも丸二日。おもろかったけど)、みんなの意見を活かしてみんなの場所を作っていく。そして数年かけて完成させていく。

これはコミュニティの共同作業になるので、参加感あるし、コミュニティの親密度も、この場に対する愛着も強くなる。

そう考えて、この「元蕎麦屋」に決め、とりあえず残置物を捨てて(凄い量だった)、予算が少ないので最低限のリノベをし(大工さん)、みんなで掃除をし(キッチンとかものすごい油汚れ)、床と内壁の一部をみんなで塗り(外壁はこれから)・・・。

そして、みんなで作り付けの本棚を壁一面に作り、ようやくカウンターもでき、なんとなく「集える場」としてカタチになってきたかな、ってところです。

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この辺の作り上げていく過程はとても面白く、逐一ブログにすれば良かったんだけど、ちょうど「アニサキス・アレルギーで抑鬱的だった期間(こちら)」と重なったのと、あまりにボロい蕎麦屋なので、ちゃんと作り上げられるのか不安だったのですね。

でも、なんとかなった。
そういうこともあって、ようやく発表にこぎつけました。

ということで!
オフィスを、南青山五丁目から、渋谷・鉢山町に引っ越しました!
昼はオフィスですが(シェアオフィス的)、夜はスナックになります。

ここで、「路面店というリアルな居場所をもつコミュニティ」として、新しい実験と試行錯誤を始めてみたいと思います。


なお、1階のスナックは、文字通り「会員制」です。
コミュニティのメンバーのためのお店です。
(そのうち、コミュニティの家族・友人も入店できるようにするつもりです。つまりボクの友人も)

そして、ボクがほぼ常駐して接客します。
うちの奥さんも、料理人&チーズとワインの薦め手としてまぁまぁ常駐する予定です。

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佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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