ファンベースを企画・実行する会社設立に向けて、野村HD、アライドアーキテクツの二者と合意したことをご報告します

2019年1月11日(金) 15:55:59

本日15時、野村ホールディングス(HD)、アライドアーキテクツからリリースが出ましたので、ボクからも簡単にご報告しておきます。

・野村ホールディングスからのリリース(2019.01.11)
「ファンベース」を基盤としたマーケティング支援事業を担う合弁会社設立の検討に関する基本合意書の締結について

・アライドアーキテクツからのリリース(2019.01.11)
野村ホールディングス、佐藤尚之(さとなお)氏との三者における「ファンベース」を基盤としたマーケティング支援事業を担う合弁会社設立の検討に関する基本合意書締結について

このたび、野村HD、アライドアーキテクツ、佐藤尚之の三者で、ファンベースを企画・実行する会社設立に向けて動き始めました(ボクだけ個人でなんだか変ですが)。

正式には、「ファンベースを基盤としたマーケティング事業を担う合弁会社設立の検討に関する基本合意書を締結した」となります。ジョイント・ベンチャーです。

ファンベースは、従来の新規顧客獲得アプローチとは異なり、売上の大半を支えてくれるファンを大切にし、ファンとともに売上や価値を上げていくアプローチです。

新規顧客獲得を否定するものでは全くありませんが(むしろ積極的に組み合わせる方向性)、マーケットが急激に縮小していく日本において、新規顧客の取り合いがより難しくなる現状に一番フィットしたアプローチではないか、とボクは考えています。

去年2月の『ファンベース』出版後、その考え方が一致したアライドアーキテクツとは、「一緒にこの考え方で協力していこう」と合意し、顧問に就任しておりました。

ただ、このファンベース、新規顧客に向けた商品や宣伝を作ってきた従来のやり方を大きく変えるものである分、経営戦略に直結する部分があります。

そのため、ファンベースをより効果的に実行していくには、経営者および経営層との合意がとても重要であり、かつ、全社一丸となって取り組む体制もまた重要であると、ボクたちは考えていました。

そんなとき、野村HDからお話がありました。

シンプルにまとめると、「企業の経営戦略に資する本業支援において、これからはファンベース的なアプローチが必要だと思われるので、ぜひ一緒に組めないか」というお話でした。

電通から独立して、人生的に「個に戻る」ことを選んだボクです。正直、野村グループと組んで組織を作る、などという大きな話に乗るのは相当躊躇しました。

ただ、野村グループの、全国に数千人いる営業さん(野村内部ではパートナーと呼ぶそうです)は、企業の経営者や経営陣に直接話をされています。

つまり、経営者や経営層との合意がとても重要である「ファンベース的アプローチ」をより実現しやすい状況を作ることが可能だ、ということがわかってきました。

今後の仕事の方向性をファンベース中心に置いているボクとしては、このことはとても魅力的でした。

また、都市部の大企業だけでなく、地方創生のキーとなる地域の企業や、中堅・中小・零細企業、旅館やホテルやお店などの本業支援・事業承継も、彼らの重要な仕事のひとつです。

日本のこれからを左右する地方や地域に対して、ファンベース的アプローチを導入できる可能性があることも、自分的にはポイントでした。

そして何より、野村グループの方々が、ファンベースという考え方に深い理解と共感を示されたのも(いい意味での)驚きでした。

野村グループは、こういうマーケティングの世界に入ってくるプレイヤーとは一般的には思われにくいですし、もっと売上重視・ノルマ重視の会社だと思っていたのですが、株の手数料自由化以降、企業の本業支援方向に大きく舵を切っているんですね。

話し合いが深まるに従って、ボクは逆に「ファンベース的アプローチにとても向いている会社なのではないか」と、実感していくことになりました。たとえば、いわゆる「ファン株主」に積極的に取り組んでいるのもその一例です。ボクの中でも野村グループの印象が大きく変わっていきました。

そしてその後、半年ほど三者で話し合いを続けてきた結果、今回の合意書締結に至った、ということです。


ボクは、企業の「本業」とは、生活者の課題を解決して笑顔を作り出し、雇用まで創出するという意味において、「社会貢献そのもの」だと思っています。

三者が組むことで、その大切な「本業」をファンベース的アプローチで支援できるのなら、ボクにとってそれに勝ることはありません。

野村HDとアライドアーキテクツにはいろいろワガママを聞いていただき、「個」をキープしたままの参画になりますが、やるからには日本のマーケティングを変えるくらいな気持ちで取り組みたいと思っています。

ちなみに、新会社は、春以降の設立になると思います。
いまはまだ、「設立することに合意したよ」という段階ですので、あしからず。



なお、「個」をキープしておりますので、ボクの個人会社(ツナグ)や4thなどもそのままです。個人の活動(ラボやコミュニティ)も基本的に変わりません。ただ、新会社のワークシェアが増えるので、うまく両立できるよう調整していくつもりです。

※※
現在お仕事をご一緒している方々には、また別途ご連絡いたします。今日まで機密保持のためお話しできなかったことをお許しください。よろしくお願いします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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