南仏旅行2013 その2「カルカッソンヌ〜ラグラース ドラクエ世界と不思議な夜」

2013年9月 7日(土) 16:50:47

昨日も盛りだくさんだった。

・カルカッソンヌがリアル・ドラゴンクエストすぎて笑った
・カスレがまたしてもうまかった
・小さな村ラグラースでの静かな時間
・ラングドック奥地の無名な村の不思議な夜のこと

どれもこれも長ーく書けるくらい楽しい思い出だけど、備忘録的に簡単に。

ca1.jpgまず、中世がそのまま残っている城塞都市カルカッソンヌ。

まぁ検索すればその偉容&異様さはわかるんだけど、マジでドラクエの世界だった。中世の香りがする街はヨーロッパにはたくさんあるけど、その中でもトップクラスだなぁ。

たとえば新婚旅行のときに訪れた(あぁもう20年近く前だ)イギリスはコッツウォルズのカッスル・クームなんて、中世そのものではあった。それに比べるとカルカッソンヌは土産物屋だらけだし現代風カフェもあったりするし、なんだか不徹底な感じなのだけど、それらを差し引いても中世そのものすぎる。

というか、頭の中のBGMは完全にドラゴンクエストの城のテーマ。
中世の騎士や兵隊がいつ飛び出してきても驚かないレベル。

いや凄かった。
フランス人が一番行きたい国内観光地として常にトップクラスらしいけど、それもよくわかる。特に城内とかすばらしかった。

ca_cal.jpgのサムネイル画像ランチは昨晩に引き続き、カスレ。@「Le Donjon」(カルカッソンヌ La Cite内)

典型的カルカッソンヌ風カスレを期待したけど、具材はトゥールーズ風とあまり変わらず。でも味が全然違った。脂が少なめな感じであっさり風味。これはこれでとてもうまし。

カルカッソンヌ散策は昼過ぎに終わったので、近くの村に行ってみよう、ということで、「フランスの美しき村」というガイドブックの隅っこに載っていたラグラースという村を目指してみることに。

これが細道の山道だったうえに、この辺の住民の運転がかなりクレイジーなので、運転手としては緊張の連続だった。でもラングドック地方の典型的な景色を堪能できたかも。あとはA.O.C.コルビエールのワイン畑も。

で、予定外で行ったラグラースという村が実に良かったのでした。

lagrass1.jpg娘とか「ここに住みたいー」を繰り返す。
何の変哲もない小さな村なのだけど、静かで上品で親密。あと、アートで村おこししてるのかな、アーチストたちが住み着いて店とかやっている。いい感じ。

通りすがりにじいさんに話しかけられ、「オレが作ったワインを味見してけ」と誘われて、小さな個人経営ワイナリーのワインを購入したりw

なんだかいい村だったな。
でももう二度と来ないくらい便は悪い。。。

さらに便が悪いところにあるのが今日泊まる宿。
ラグラースをまたずっと奥に入っていったサンタンドレ・ド・ロクログという村にあるホテルである。

名前は「Domaine du Soleil Couchant」
ホテルというより民宿に近い感じ。リンク先をみるとわりとラグジュアリーっぽいけど、いたって素朴かつ田舎家である。

soleil2.jpg19世紀の厩を改造して作った、3部屋しかない不思議な宿だ。

内装や調度品は、娘が「かわいー!」を連発するセンスの良さではあるんだけど、まぁ普通に人の家だな。なんだか落ち着く。

予想外だったのはディナー。

庭の小さなプールの横でディナーするのだけど、オーナー家族3人と他の宿泊客(昨日の客は若いフランス人家族と我々のみ)と同じテーブルで、わいわい話しながら食べるのである。

英語下手なボクにはつらい状況。
でもフランス人たちも英語を話すのはつらそうだったw

soleil.jpg出てくるのは本当に普通の家庭料理。オーナー家族の普段の食事に招かれた設定か。ワインもオーナーが選んだ地元ものをオーナーが自分のペースで抜栓する。選択の余地なし。

「なんか今日はお客さんが多いから食事もたくさん作っちゃったよ。いつもお客さんあまりいないから」と、オーナーのエリック。

おっちゃんおっちゃん、二部屋しか埋まってないじゃん?
そのうえサラダとマリネしか作ってないじゃん?w
(このあと肉が出てくると思って控えていたら魚のマリネがメイン料理だった)

不思議な夜だったなぁ。
たぶん一生忘れられない。

ダメ押しはオーナーの奥さん。
「明日の朝ご飯は9時でいいかしら。今日早起きしたから眠くて」

そんなに自由か!(by「あまちゃん」磯野先生)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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