塩竈「ガマロック」が思った以上に素晴らしかった件
2012年9月23日(日) 20:04:34
この土日、宮城県塩竈にいた。
目的は「木っ端アート」である。
くらしのある家プロジェクト(去年からやっている仮設住宅アート)という支援活動の一環だ。
東日本大震災で出たがれきの木っ端にみんなで絵を描いて、それを再利用していく、というプロジェクト(がれき木っ端は一枚一枚放射線量を測って安全なものを使用している)。利用といっても、いまのところ主に仮設住宅に貼っていく感じ。今回は絵を描いた木っ端を「しおがま・みなと復興市場」の仮設店舗に貼っていくことになった。
で、初日の土曜日は、ガマロック(塩竈だからガマ、ね)という今年始まったロック・フェスの会場にブース(テント)を置かせてもらったので、その手伝いに行ってきたのである。
そう、ボクは、ガマロックに行ったのではなく、ブースで観客の方々に絵を描いてもらう活動を手伝いに行ったのだ。
だから、ガマロックには何の期待もしていなかったし、特に興味もなかった。
大震災直後に著名なカメラマンである平間至さんが積極的に塩竈の支援活動していたのはツイートで知っていて、RTを繰り返したりして協力させていただいてはいた。でも、その平間さんがDragon AshのATSUSHIさんといっしょに主宰しているということを知ったのはつい数日前であった。
出演アーチストもわりとマイナーだし、始まったばかりのフェスだし、震災支援系のイベントなんだろうくらいな認識だったのだ。
がっ!
これが、とても素晴らしいフェスだったのである。いやマジで。
いや〜ホント見くびってました。主催者の平間さん、ATSUSHIさん、ホントにすいませんすいませんすいません。
まぁ、地味ではあるのである。
観客の人数も、たとえばフジロックだのに比べたら雲泥の差。数百人が芝生に三々五々座ってのんびり小さなステージを眺めているという風情。
でもね、なんというか、本当に親密で温かい空気で溢れていた。一体感のある気持ちよい風が吹いていた。寡黙で静かで豊かな時間が流れていた。
久しぶりに「音楽ライブ」を心で聴いたなぁ。アタマではなく心に入ってきたなぁ。知らないアーチストのパフォーマンスにこんなに心を持って行かれたのも希有な体験だなぁ。
実際、世代の差もあるとは思うけど、知らないアーチストが多かった。
出演アーチストは、ボクが聴いたのだけ取り上げると、
黒田征太郎 × 中村達也
おひつじ座流星群
中田裕二
柴田三兄妹
mito(クラムボン)× おおはた雄一
細美武士
Caravan
HOUND DOG
ATSUSHI
である。
中村達也やHOUND DOGを除いて、ほとんどのアーチストを知らない。
どうも塩竃出身とか塩竃に関係があるアーチストが多いようだった。
でも、素晴らしい快晴のもと、数百人の親密な観客達とともに彼らの数十分の演奏を心を開いて聴き、音が良かったこともあって「詞」がすっと耳に入ってきたことも手伝って、どのアーチストたちもなんだかすごく好きになってしまった。
特に印象に残っているのは、mito(クラムボン)× おおはた雄一と、細美武士。そのうち機会があったらゆっくり聴いてみたいな。
そしてやっぱりHOUND DOG。
塩竃出身の大友康平、あらゆる意味でロックスターだった。歌もしゃべりもめっちゃうまく、観客の心をすべて持って行ってしまった。HOUND DOG、すげー。東京でも聴きに行きたい。
時間の関係で、主催者であるカメラマンの平間至さんの演奏(チープパープル)、そしてDragon AshのATSUSHIさんの演奏は聴けなかったのだけど、彼らふたりの声がけで始まったこのガマロック・プロジェクト、ちょっと嫉妬しちゃうくらいいいイベントだったのである。さすがだ。
※ツイッターで知ったけど、坂本美雨も来ていたらしい。ラストで飛び入りしたのかな…
来年もぜひやってほしいし、細美武士が言っていたけど「大きくせずに、このサイズで続けて欲しい」と思ったですね。こんな親密なロック・フェス、なかなかない。
黒田さんはドラマーの中村達也さんとのライブ・ペインティングもやり、これがまたド迫力で良かったなぁ。演奏を聴きながらその場で即興で絵を描いていくスタイルなのだけど、どんどん絵が変化していく様は、特に初めて見る人には新鮮かつショッキングだと思う。ボクは20年前から見ているのでおなじみの光景だけど、黒田さんのすごさは、もっともっとヒトに知って欲しいなぁと思う。
木っ端アートのことについてはまた次回にでも書こうと思う。
今日は、思いかけず感動したロックフェス「ガマロック」のことをとりあえずご報告。
塩竃から帰る新幹線にて。
明日は朝いちで博多。
