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山羊のたまちゃん

2012年5月 2日(水) 16:01:06

半年ぶりくらいに那覇の「さかえ」に行った。

那覇に行ったら必ず行く店が「山本彩香」で、その次くらいの頻度で行くのがここ「さかえ」である。

超ディープな山羊料理の店だ。
古くて雑然としていて怪しすぎる雰囲気だが、丁寧に下ごしらえした山羊は那覇トップクラスにうまいし、直美ねーねーが異様なテンションで動きまくっているのもすでにエンターテイメントの領域。楽しすぎる店なのだ。毎回お土産もたくさん持たされ、満足しきって帰ることになる。

今回もすごかったなぁ。
満員御礼で、直美ねーねーの走り回りも極限に達していた。お客さんがみんなで助け合って給仕し、料理が出てくるまでじっと我慢する感じ(その修羅場ぶりを目の前にするので誰も文句を言わない)。

というか、最初に山羊刺しが出てから、次の注文料理が出るまで(「ごめん!これ食べといてー」といろんなおつまみは出るのだが)1時間半くらいかかったw 連休でお客さんが次々に来るから、お通し出してビール抜いて山羊刺し作るだけで手一杯。誰も怒らないし誰もイライラしない。直美ねーねーのパニックぶりを見ているだけで超楽しいエンターテイメントなのである。

今回の白眉は「たまちゃん」(写真)。
そう、山羊の睾丸の刺身である。一ヶ月に一日入るか入らないかの珍品。何度も来ているボクでも2回目である。

これがモッツァレラみたいな食感でうまいのだ。

そして、山羊丼もうまかったー。
山羊いためを少し残して白飯もらってかけて食べるのだが、これがマジで絶品。牛丼を越える出来。すばらしかった。

ボクは「沖縄やぎ地獄」というタイトルの文庫本を書いている(角川文庫:1999年に発売した「胃袋で感じた沖縄」の文庫化)。

表題の短編はここの「山羊地獄」で読める。
沖縄で山羊料理に出会った驚きを書いている。初体験のときの衝撃を「地獄」と称した。このときはひめゆりの塔近くの「仲地山羊料理店」。あまりの匂いに悶絶した。で、その後、「さかえ」で再体験し、山羊料理好きになっていくのである。

このときが「さかえ」初体験。
当時はまだ沖縄ブームの前。沖縄料理もゴーヤーくらいしか認知されておらず、この山羊料理店も地元のおじさんくらいしか来てなかった。

というか、まず桜坂社交街周辺がめっちゃ怪しげだった。観光客は足を踏み入れにくかった。
今回、「さかえ」のあと、これまた定番の「バー・エロス」に行ったが(ものすごく楽しいバー)、あの辺の雰囲気は(新しい道路が出来てしまったこともあり)本当に変わってしまったなぁ。

いまでは普通に観光客が歩いている。
昔のこの辺と来たら、ちょっと観光客は見かけなかったものである。ボクも初期のころは怖くて無理だったが、慣れてからは「那覇の桜坂で7軒ハシゴ」なんてこともしてたりする。

でも、今は昔。ちょっと寂しくなるくらい、桜坂社交街あたりも雰囲気が変わってしまった。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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