すべての新しいもの、美しいもの、素晴らしいものは、たった一人の孤独な熱狂から始まる
2012年4月30日(月) 15:39:56
沖縄から帰ってきた。
仕事もし、遊びもし、美味しいものも食べ、いい買い物もでき、リフレッシュもできた。
同行者も会った人も素晴らしく、とてもいい4日間を過ごせた。いくつか悩ましい事柄が東京から追ってきたが、独立して生きている以上もうプライベートなどない。その辺の腹はさすがに括れている。
沖縄でひとつめに講演した「沖縄政経懇話会21」は、実はものすごく伝統的なものだったらしく、数えてボクで第475回。なんと本土復帰前から続いていると聞いた。沖縄県の主たる社長・会長クラスがずらりと100人以上揃う懇話会だ。懇話会の翌朝には沖縄タイムスに写真付きで大きめに載るような会なのである(ボクも載った)。
そんなこととはつゆしらず、のこのこと出かけていったのだけど、意外と壇上でプレッシャーを受けなかった。
たぶん、壇上からの景色のせいだなぁ。
背広の人が非常に少なく、多くの人がかりゆしを来ていることもあって、壇上から見た景色が白っぽく華やかなのだ。
色って大事だ。
さまざまなことを解決してくれる。
4月は新入社員が街に溢れ、ほぼ全員がダークスーツを着ているが、あれは実によくない慣習だと思う。
「目立たない」+「空気を読む」+「無難」。つまり「組織の歯車になる」ということを体現しすぎている。キミたちひとりひとりが個性を120%発揮した結果が組織のチカラになるのに、組織のために個性を消そうとしすぎている。まぁいろいろ仕方ないことはわかった上で言っているのだけど。
でも、自分を奮い立たせて、カラフルな服を着てみて欲しい、と思う。
色を身につけると気分が奮い立つ。引っ込み思案な自分を変えることもできる。一時期意識して赤ばかり着ていたが、赤が好き、というだけでなく、自分を奮い立たす目的もあった。色って大事だ。
沖縄の本部半島の山深く。
カーナビも沈黙する獣道のような細道をドキドキしながら走っていくと、誰も来ないような山奥にポツンと「夢の舎」という手打ち沖縄そば屋がある。
ボクは数年ぶりにそこを訪れたのだけど、その庭に、これがすごい存在感で咲いていた。
同行者がネットで調べたら、ヒスイカズラというフィリピン産の珍しい花らしい。
店主のオヤジさん曰く「今年は127房咲いた」とのこと。そう、藤棚のように棚になっている。行ったときはもう最盛期を過ぎていたが、4月の中旬くらいに来たらさぞかし凄かったと思う。
というか、本当にあり得ない色だ。
実物は、なにかの「呪い」さえ感じてしまうような、そんな妖しい色とカタチ。
なぜこんな色を身につけたのか。なぜこんなカタチに育ったのか。思わず知らずヒトを熟考させてしまうチカラがこの花にはある。
フィリピンでも、ルソン島やミンドロ島などの限られた地域の熱帯雨林にしか自生しない花らしい。フィリピンから遠く、沖縄の山奥で、孤独に、ひっそりと、だけど熱狂的に咲き誇るヒスイカズラ。
「すべての新しいもの、美しいもの、素晴らしいものは、たった一人の孤独な熱狂から始まる」
見城徹さんと藤田晋さんの新刊「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」で出会った、そんな言葉をふと思い出した。
そう、たった一人の孤独な熱狂から、すべては始まる。
それにしてもこの沖縄そば屋、もうほんと、誰も辿り着くはずがないような場所にありながら、行列で30分以上待った。
こんな立地で、しかも面倒な木灰つなぎの手打ち麺で店をやる酔狂さも、「たった一人の孤独な熱狂」だなぁ。その熱狂が人の心を打ったということだ。
ちなみにこの店、本部半島の美ら海水族館から比較的近い。
でも平日は一日30食までなので、あっという間に売り切れる。しかもカーナビは沈黙する。辿り着くのが容易ではない。
ゴルフ場近辺の道脇の低い場所に、小さな小さな黄色い看板が出てるので、それを頼りに辿り着いてくださいw
