">

石巻日日こども新聞!

2012年2月26日(日) 21:48:12

去年のちょうど今頃。

まさか10日ちょっと後にあんな大きな災害が起こるなんて夢にも思わず、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われたワークショップ・コレクションに参加して、仲間たちと「こども選挙」という催しをやっていた。去年の記事はこちら

「来年も絶対やろうね」と誓いあったくらい面白く、参加者からも好評だったのだけど、今年はボク自身にも余裕がなく、なんとなく実現できなかった。仲間たち、ごめんなさい。来年はやりたいね。

で。
そのかわりと言ってはなんだけど、ひとつご協力できたことがあった。

石巻日日こども新聞である。

石巻日日新聞というのは、さすがに皆さんごご存知であろう。
あの大震災の日、津波により社屋が浸水し、輪転機も水没したのに、懐中電灯の灯りのもと、マジックペンで手書き壁新聞を書いて発行した、あの新聞社である。そして3月12日から17日の6日間、市内の避難所6箇所に貼り出した。その手書き壁新聞は、アメリカのニュース・ジャーナリズム博物館ニュージアムに7枚、永久保存されている(日テレ系で3/6にドラマ化されるらしいよ)

その石巻日日新聞で「被災地石巻のこどもたち(主に中学生・高校生)が作った新聞」を発行する、というプロジェクト。

これをやっているのは、助けあいジャパンの仙台支部長もしてくれている太田倫子さんと、彼女が代表理事をやっているキッズ・メディア・ステーションの面々である。そこに石巻市や石巻復興支援ネットワークなども協力して実現に至ったものだ。

まぁ、ボクが協力できたのは、この「石巻日日こども新聞プロジェクト」をワークショップコレクションに紹介したことだけなんだけど、でも実現してよかったな。いまも手元でその新聞を読んでいるが、本当に想いが伝わるいい新聞で、こどもたち(今日も石巻から慶応に来ていた)がすごく楽しんで作ったのが伝わってくる。

今日は日吉に行って、ちょっとお手伝いもしてきた。
会場での新聞配りである。土日2日間の開催で、約7万人を集めるというビッグ・イベントに成長したワークショップ・コレクションなので、展示ブースの前はものすごい数の人が通る。そこで新聞を無料で配る。展示ブースでは被災地へのメッセージや募金も受け付けた。貴重な手書き壁新聞の現物展示もあった(上の写真)。

というか、人混みでの売り子って、高い声じゃないと通らないのな。
普通の声だと雑踏に交じって聞こえなくなってしまう。なんで売り子さんってみんな高音なんだ、って不思議に思ってたけど、こういうことかー(と、いまさらながらw)

それはともかく、太田さんはこんなことを言っていた。

「被災地のこどもたちは、全国から一方的に支援されるばっかりで、逆にプレッシャーを感じているみたいなんです。だからこどもたちから全国に発信することがとても大切だと思ったんです」
「中学生たちが、『大人の人たちは震災復興にもっと学生を頼っても良いと思います』と言っていました。そうなんですよね。未来を作るのは子供たち。与えるばかりではなくて、彼らを頼る方法を見つけてもいいんじゃないでしょうか」

そうだよなぁ。

『大人の人たちは震災復興にもっと学生を頼っても良いと思います』

ボクはそれを深く受け止めます。そして企画をひとつ立ち上げようと思った。やろう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事