ストックホルム2日目 ~市場とはあちゅうと花火

2011年11月12日(土) 12:00:00

ホテル「やすらぎ」の基本装備は「浴衣」である。
お客はほぼ全員浴衣を着ている。外国人が9割なので、なんというかコスプレな感じ。みんなシャツの上とかに浴衣を羽織って館内や敷地内をうろうろし、その格好でご飯も食べる。

写真は着いた日の夜のディナー風景。
遠くてわかりにくいが、写真の奥の方まで全員浴衣を着て食べているw(写真をクリックすると大きくなる)

ボクは夜9時くらいに到着したのだが、その夜、スウェーデン大使館の方々も参加して歓迎会を開いてくれた(ボクのために、ではなく、彩香さんのために)。会場がホテルの鉄板焼きダイニング。和風ホテルなので、鮨とか鉄板焼きとかのレストランがあるのである。

変わったホテルだよね。
和風だけならいざしらず、浴衣コスプレで、しかも風呂桶風の籠にいろいろ入れて館内移動するのである。座禅などのセミナーもある。

ストックホルムまで来てなぜ和風のホテルに泊まる?とも相変わらず思うが、でも馴れてくるとこれがとても快適に感じ出すのも確か。ヨーロッパ・ベスト・オフ・スパもダテではない。スパなんかについてはまた書きますね。


2日目の昨日はストックホルム市街へ、イベントのための食材調達にみなで行った。

大使館の人もアテンドしてくれ(わりと公的なイベントと位置づけられているみたい)、観光しながら市場での食材調達。

グレタ・ガルボが昔勤めていたという百貨店「PUB」の前、ノーベル賞授与式が行われるコンサートホール(Konserthuset)の前にある広場の市場「Hay Market (Hotorget)」でいろいろ食材を探したあと、その広場に面したシネコンが入ったビルの地下にある「Hotorget Saluhall」という市場でも食材調達。

海外の街に行ったら必ず市場に行くけど、スウェーデンの市場の印象は「思ったより食が発達しているぞオイ」って感じ。とても充実していて楽しかった。もうちょっと素朴かと思っていたよ。

で、その地下の市場の中で一番人気の食堂でランチ。

「Kajsas Fisk」という店。長い行列が出来てる店だけど、大使館の人に「ここは魚介のスープをぜひ」と言われ、「Kajsas Fisksoppa」(85クローネ)を頼んだ。ブイヤベース風で超具だくさん。うまひ。

あ、その前に防寒服も買った。
11月のスウェーデンは当然寒い。これから行くモスクワはもっと寒い。だから以前厳寒のチェコで買ったヤッケを持ってきていたのだが、なんと成田空港のラウンジに置いてきてしまうという失態を演じ、超薄着でそれまで行動していたのである(超寒い!)

なので、みんなに待ってもらって、目についたアディダス・ショップに入り1分でダウンを買った。散財だけど、まぁこれはこれで思い出の服にw


ランチ後はさらに食材を買い込んだあと、市内観光へ。

まずは有名な市庁舎(ノーベル賞の晩餐会が行われる)。
美しすぎる建築で、そこからの眺めも最高。寒くなければ中庭で何時間でもボーッとしていたくなる。

そして王宮と国会の前の広場へ行き、そこから旧市街散策。
パリ〜アウグスブルグと巡ってきて、最終地ストックホルムに辿り着いたボク以外の皆さんは、ここでようやく「お土産を買う」余裕ができたわけで、時間をかけてゆっくりお土産選びをしていた。

で、ノーベル博物館。

ここのカフェのイスの裏にノーベル賞受賞者がサインするのが恒例だが、それが普通に実際に使われていることにもちょっと驚き。写真は無邪気に喜ぶ彩香さんw


そこでみんなとは分かれ、ボクたち夫婦は「はあちゅうとのディナー」へ。

はあちゅうの以前のブログにあるように、彼女の退職お祝いディナーをしてあげたとき、お互いが同じ日にストックホルムにいることが判明し、「なんと!」と驚き喜んで、ストックホルム・ディナーの約束をしたのである。

現地でも無事に連絡がついて、彼女たち(友人と一緒)と合流して、4人でレストラン「Gondolen」へ。

大使館の人に「どこか美味しい店紹介してください」と聞いたら、まずは「F12」という旬中の旬らしい店を紹介してくれたのだが、そこの予約が取れなかったので(当日だしね)、第二候補として勧めてくれたのがココなのであった。

川沿いの12階にあり、高いビルが少ないストックホルムでは「絶景レストラン」の部類に入る。しかも、空中に細長くせり出している設計。つまり横の写真の空中に浮いた部分がレストランの一部なのである。店の名前がゴンドラ由来なのもよくわかる。

そういう設計もあってか、ストックホルムでは有名な店みたい。
伝統的なスウェディッシュ料理をモダンにアレンジした料理を出す。伝統料理ではないけれど、「Fried fillet of deer」なんかとても美味しかった。正装で来てたヒトもいるからわりと格式高い店でもあるのかも(大使館のヒトには「カジュアルでも大丈夫」と聞いていたのでデニムで来たが、本当はもうちょっとおしゃれをすべきだったかも)。

で、楽しくいろんな話しをしていたら、ドドン! ドドドドン! と、低音が。

なんだなんだと思ったら、その絶景レストランの真横の川から(たぶん船上から)、大量の花火が打ち上げられたのである。

おおおおお!
思わず花火側の窓に集まる店の客たち(花火写真とかは、はあちゅうのこの日のブログを見てください)。

まさに目の前。カラフルかつド派手な花火が舞い踊る。いや〜日本とかなり演出違うわ。風流というよりファンシー。おとぎの国の幻想感。あとで聞いたところによると、ノキアのプライベート花火大会だったらしいが、いや得した得した。

はあちゅうとふたり、「オレたち、持ってるな」「持ってますね」とニヤリw
こういうことがあると一生忘れない。30年後とかにきっとはあちゅうと「あの夜はすごかったね」とか話していそうだ(ボクは80歳で、はあちゅうは54歳?)

翌朝早くにデンマークに旅立つ彼女らと別れを告げたのは21時くらいだっただろうか。

スウェーデンは全体的に夜が早い印象。早くに日が暮れるからかもしれない。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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