八戸にて、震災3ヶ月目

2011年6月11日(土) 7:36:13

青森県八戸市に来ている。

なんで八戸まで来たかというと、なぜか縁があって、「はっち」という、地方自治体が作ったとは思えないようなすばらしいポータルミュージアムの活動に去年から関係しているからである。特に関係しているのは「八戸レビュウ」。88人の八戸市民と3人のカメラマン(梅 佳代、浅田政志、津藤秀雄)のコラボレーションに協力した。

そしてこの「八戸レビュウ」の本とアプリが出る。本は森本千絵さんがディレクションする。そしてアプリはボクがディレクションする。制作は現地の会社(トライポッド)。その打ち合わせに来ている。

八戸に来るのはこれで3回目かな。
宮城や岩手や福島に比べて目立たないが、八戸も被災地である。八戸港に濁流が押し寄せる映像をテレビで観た方も多いと思う。昼に着いたのでまずは「はっち」の方々とランチを食べ、その後、海沿いの被災状況を見学させていただいた。何もかも失われてしまった町々に比べると被害は少なく見えるが、水産業を中心にひどい被害を受けていた。復旧は大変な道のりだと思う(八戸の被害の模様は「助けあいジャパン」の「現地からのレポート」コーナーの長崎泰一さんのレポートにくわしい)。

今日で震災3ヶ月。
ボクたちは被害の悲惨さを規模の大きさで比較しがちだが(被害が甚大である土地の方が悲惨であり大変である、的な)、被災とはとても個人的な体験だ。比較するものではなく、それぞれにぞれぞれの被災のカタチがある。壊滅的ではなく見えても、生活は壊され、産業が壊され、心が壊されている。そのことを忘れずにいたいと思う。

八戸港から蕪島、そして種差海岸へ。
ウミネコの繁殖地としで有名な蕪島や、すばらしい景勝地である種差海岸(本当に美しく希有な場所だと思う)は、被害を受けながらも原型ととどめていた。良かった!

「はっち」に戻って打ち合わせ。その後、友人になった田中勉さんが属する「FANS」という劇団の第905回公演「朗読劇『心のまち』に…」を観た。第905回公演て!w
公演は「space BEN」というところで行われたのだが、これは田中勉さんの自宅でもある。そしてもぎりも彼一人でやり、出演も彼一人。すごい。こんな形態は初めてであった。面白い。

観劇後、彼も含め、「はっち」の若手たちと横丁へ(八戸は横丁が有名)。
「浅坂」〜「ばんや」と飲み歩いた。両方ともとっても雰囲気がある名店。ただ、八戸の食はどの店もちょっとずつ塩辛い。青森って全体的にとても食材に恵まれていて美味しいんだけど、どの店も塩辛いんだよなぁ。調べたら平均寿命は全都道府県中47位の最下位だった。塩を減らすとよいと思ふ。

写真は「はっち」のみんながサトナオ・ボードを作って出迎えてくれたところ。
恥ずかしかったけど、なんだかとてもうれしい。そう、前も書いたけど、八戸の人って本当にラテン系で明るいのである。すっかり八戸ファン♪ みんなと別れた後も一人で横丁を飲み歩いてしまった。楽しいな、八戸。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事