うれしいけど、ちょっとどんより

2011年6月 2日(木) 8:29:21

昨日の誕生日、本当にたくさんのメッセージをどうもありがとうございました。

50のオッサンなのに、ツイッターのタイムラインも、フェイスブックのウォールも、おめでとうメッセージで埋まってしまいました。ありえないことだと思います。みなさんの励ましを胸に、精一杯与えられた人生を楽しんでいきます。
※5/31の22時から6/1の3時くらいまでをしょこらさん(@ chocolat_J)がまとめてくれました。ありがとう!

ただ、そんなうれしいことがあったのに、昨日も今朝も気分的にはちょっとどんよりだった。

内閣不信任決議案。
今日もしこれが通ったら(ただいま造反拡大で緊迫中)、10日以内に衆院解散か総辞職である。通らなくても政府はかなり混乱するだろう。これがどんよりせずにいられようか。いったん国の動きは急停止し、いろいろ進んでいる施策(いい施策だって進んでいる!)も宙に浮く。

どう好意的に考えても、そんなことをしているタイミングではない。
ただでさえも疲弊して不安でいっぱいの被災者たち。なんとか希望を抱こうとしている各被災地。彼らをこれ以上の不安に陥れてどうしようというのだろう。未曾有の危機に日本人が「一致団結の助けあい」に再び目覚めたというのに、この流れを堰き止めてどうしようというのだろう。

ひとつだけ言えることは、どういう結果になったとしても、政治に対する脱力感はもう当分止まらない。この時期にこういうことが起こるというセンスの悪さ。これにはもう目を覆う。

ボクは鳩山内閣にも菅内閣にも自主提案した上で関わっている。
だから、民主党シンパと思われているかもしれないが、別にそんなことはない。現政権がどの党で、総理大臣を誰がやっても、自主提案が通ったり、求められたりしたら、自分のスキルを活かし、民間として出来る協力はすべてしたいと思っている。

理由はひとつ。いま日本に生きている「当事者」だから。
政治に関わりたいわけではなく(まったく関わりたくない)、政治家になりたいわけでもなく(100%ありえない)、いま日本に生きている当事者として、自分ができるアクションはしたいと思っている。

ソーシャルメディアという当事者プラットフォームの普及もあって、この「当事者意識」を持つ人がとっても増えているし、みんな自分のペースで「関与」しはじめている。当事者意識の芽がどんどん育っている。

このタイミングでの内閣不信任決議案…。そういう人々の心への目に見えないダメージは計り知れない気がする。

というか、南三陸町に先週行ったが、「現状は3.11当日以来まったく変わっていない」。状況はあの日のままだ。すべて壊れ、何の復旧・復興もなされていない。目途すら立っていない。

このタイミングでのこの決議案。
そりゃ菅政権もおそまつだ。おそまつだけど、この国難においてなんとか支えるというやり方でなく、引きずり下ろすというやり方しかできない日本の政治家って本当にセンスがないなぁと思う。ボクが知っている数少ない政治家たちは本当にみな誠実に走り回っている人たちばかりなのだけど、全体になるとなんでこういうことになるのかなぁ。あぁどんより。

でも気を取り直そう。こんなタイミングだけど、いまからボランティア関連の施策打ち合わせのために首相官邸に行ってきます。批判だけしていても何も変わらない。自分ができることを少しずつ。あぁ、でも、やっぱどんより。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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