松尾たいこ個展「TaikoMatsuo_Layered」
2011年4月25日(月) 10:03:25
ツイッターで知り合って、すっかりご飯友達になった松尾たいこさんの個展に行ってきた。
「TaikoMatsuo_Layered」 @ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3F) 4/22〜5/29 無休&入場無料&撮影オッケー
初の大型個展。そして初の作品集も売っていた(もちろん購入。紙質を細かく変えた凝った造り)。
両方とも「初」とは意外。そのくらいの売れっ子ではある。
うちにも一枚、絵があるが、彼女の絵には普通では違和感感じるような独特の光と色彩感覚がある。でも、実にスムーズに人の心に入ってくる。なんでなんだろう。たぶん「わたしには世界がこう見える!」という押しつけではなく、「こういう風に見えることもあるよね。こう見えたら楽しいよね」みたいな語りかけがあるからだろう。
たとえば、個展には大きな桜の絵がある。
「満開の桜を描いたの。こんな時期だから、ゆっくりお花見できていない人も多いと思って」という彼女の解説を聞きつつも、最初は桜に見えなかった。ふーん、桜かぁ。桜には見えないなぁ。でも・・・と、ゆっくり絵の前に佇んでいると、だんだん桜に見えてきて、しまいには桜以外には見えなくなった。あぁ桜だ。こんな風に見えたことがないけど、でも、桜そのものだ。
森の絵も、道の絵も、山の絵も、すべて「あー、こんな風に見えたことがないけど、たしかにそうだなぁ」と何かを発見させてくれる。芸術的「異化」というより、人間的「同化」に近いかな。自分が異化されるのではなく、作品に同化していく感じ。それが気持ちがいい。
白眉だったのは、個展タイトルでもある「レイヤード」。
何枚ものレイヤーで世界を見せていく。彼女の絵は平面的なものの重なりなので、こういう見せ方ととても相性がいいのだけど、実際にレイヤーで奥行きを作ってそれを見せられるととてもインスパイアされる。世界が、レイヤー一枚一枚、すべて愛おしく見えてくる。
森や山に行きたいな。
そして、「同化」した自分に、森や山がどう見えるか、問うてみたい。
連休で一泊旅行を画策中・・・
