さぬきうどん→ジバラン→沖縄→本→ソーシャル→

2011年2月23日(水) 9:29:26

このサイトも、読者層というか、読んでくださる方々のタイプがいろいろ変遷している。

初期は「おいしい店リスト」においしいもの好きな人が集まった。1995年当時はいわゆる「ホームページ」も少なく、こうしてレストランの感想とかをたくさん載せているサイトが他にほとんどなかったこともあって、一気に食サイトとしてアクセス・アップしたですね。

当時は「おいしいリンク集」みたいなものも手作りしていて、かなり充実していたので、それにもアクセスが多かった。

そして1997年にサイトに書いた「さぬきうどんをCHAIN EATING!」が思いも寄らぬヒット。編集者の目にとまって本にもなり(うまひゃひゃさぬきうどん)、東京のさぬきうどんブームのきっかけのひとつにもなり、急に「さとなお=さぬきうどんの人」と認識されるようになったのでした。

同じ頃「ジバラン」という自腹ミシュランみたいなサイトをネットで出会った家族たち数組と始めたんだけど、これも、まだ素人によるレストラン評価サイトが他になかったこともあり、それなりに話題になり、本も2冊でた。朝日新聞の社説にも取り上げられた。「ジバラン」はフレンチ・レストランがメインだったこともあり、「フレンチの人」的イメージもついた。

で、それと並行して今度は沖縄にはまり、沖縄の食を探求していったですね。
そして「胃袋で感じた沖縄」(のちに「沖縄やぎ地獄」として文庫化)を出し、「沖縄上手な旅ごはん」も出し、今度は沖縄好きな読者層が広がった。

こういう流れはそのときどきでのメールの反応でよくわかる。
さぬきうどんの頃はさぬきうどん好きからのメールが激増し、ジバランの頃はフレンチ好きからのメールが超激増。沖縄の頃は沖縄マニアな方々からのメールが激増した。

そうやってジャンルはバラバラながら「食の人」となったのだけど、同時に1995年からずっと「おもしろ本」のコーナーも毎月10冊くらいずつ書いていて、本の話題で読みに来てくださる人も多かったですね。週刊文春とかに書評を寄せるようになったのは2000年くらいからか。自分的には「毒舌文芸評論家の斎藤美奈子の文庫本の巻末解説を書く」という神をも恐れぬ所業をしたのがピーク。

ただ、2004年くらいから、さぬきうどんもジバランも沖縄も書評も、更新がガクッと減ってしまった。
これは「忙しさが尋常ではなくなった」のもあるけど、2004年1月〜3月にチェコとNYに長期地獄ロケをして、それまで「必ず続けてきた更新という習慣」が途切れてしまったのが大きい。こういうものは「習慣」なので「必ず更新する」という姿勢が崩れると一気に更新しなくなるですね。特に書評のページの更新が止まったのがボク的には大きい変化。あぁあれからもおもしろ本をたくさん読んでいるのになぁ…(とはいえ読書量は激減したのだけど)。

で、本「明日の広告」出版し、予想以上に反響が大きくなって以降、本業のことも書くようになっていて、一昨年くらいから特にソーシャルメディアの話が増えている。

実際、ツイッターやフェイスブックからの反応もソーシャルメディアの話題の時の方がイイので「あぁ読者層が変わっているなぁ」とは感じていたけど、先日、友人からもそう指摘され、あぁなるほど…と。昔読んでくださっていた方はもうあまり読んでくださってないのかもなぁ、とか思って昨日「さぬきうどんの人だった」と過去形で書いたのでした。

でも、ツイッターやメールで「いまでも私にとっては『うどんの人』です」「さとなおさんと言えば『ジバランの人』です」とか反応をいただき、ちょっとホッとしました。ありがとう。

まぁ16年もやってるので、書く方向がその時々で変わっていくのは仕方ないのだけど…。

たぶん、今年あたりから「また昔に少し戻っていく」と思います。
本を読むことも減った、好きな香川や沖縄にも行かない、レストランに行く回数も減っている……みたいなのは人生的に大変よろしくない。ここ数年ちょっと余裕をなくしていたので、それを改善し、そういう生活に戻そうと思っています。なので、また「食の人」も再開すると思います。くだらない食紀行もまた書きたいな。

そのときは昔の方々も(もう読んでないかもしれないけど)またよろしくです。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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