親御さんにソーシャルメディアを教えよう

2011年2月24日(木) 8:28:40

このまえ「ソーシャルメディアサミット」でも話したことだけど、みなさん、みなさんの親御さんにソーシャルメディアを教えましょう。

たった今もNHKのニュースで「高齢者の孤立を防ぎ、つながりをつくる」みたいなことを特集していて、リアルなコミュニティ作りに奔走している人の話を流していたが、それはそれで尊いし有効な手段であると思うものの、「ソーシャルメディアを使った方が手間もかからず、安価で、つながりもより多く作れるのに。 カラダが不自由でも、部屋から出られなくても、つながれるのに」とか思う。

はい、反論はたくさんありますね。それはわかってるつもり。
携帯すら使えないご老人も多いし、キーボードも打てないし、フェイスブック始めても他にやっている同年代がいないから友人もできないだろうし。それに、特にいまの高齢世代にはリアルなふれあいの方が自然で望ましいだろう。

まぁいま80歳とか90歳の方々には確かにしんどいかもしれない。
でも、いま60歳70歳の方々なら、今後のことも含めて、ソーシャルメディアに入っていく方がいろいろ良いと思う。

たとえばボクは「無縁社会」とか怖くない。
もともと「無縁社会って、田舎の村的なしがらみや人間関係がイヤで都会に暮らす現代人にとっては望ましいカタチじゃん? しがらみがあるのもイヤで、しがらみがないのもイヤって、どっちがしたいねん」とか思っている部分もあり、しかも性格的に孤独好きなので、ボクは特殊なのかもしれない。

でもね。とりあえず「縁」はソーシャルメディアでたくさん持っている。だから怖くないのだ。高齢者になっても孤立しないもん。これは今後高齢に向かうに当たってとても心強い。

だって、30年会わなかった中学高校の友人たちと、ソーシャルメディア以前の数百倍濃くつきあっているんだよ? 年賀状でしかつきあいなかった人たちの近況が毎日チェックでき、毎日話せるようになったんだよ? 会ったこともない「見知らぬ親友」が山ほど日本中にいるんだよ?

これって「無縁社会」ならぬ「多縁社会」のはじまりだよね。

ご老人こそ、ソーシャルメディアでいままでの長い人生の「多縁」をキープして、孤立感なく、しかも自分の私生活も確保しつつ、楽しんで欲しいと思う。

とりあえず、いま、フェイスブックとかツイッターとかやっている方々、親御さんに辛抱強く少しずつでも教えて、「彼らの老後の『つながり』を保つ手伝い」をしませんか。これは地域社会に対してできる、身近で最高のボランティア活動だ。

高齢者はきっと「ネットって怖いんでしょ」とか言うと思うけど、それはマスコミが刷り込んだイメージ。
リアルな人間関係を持ち込んでいるソーシャルメディアはとても荒れにくいポジな場所だ。怖がらずに使ってみてよと、高齢者に最適な iPad でもプレゼントして、ツイッターかフェイスブックでも紹介してみませんか(そのうち高齢者用のSNSとかも出るかもしれないし、フェイスブックTVみたいなものも出るとは思うけど)。

意外とこういうことが「高齢世代の生き甲斐」につながり、「高齢世代の活性化」、「高齢世代の社会参加」、「高齢世代の経済活発化」、「高齢世代の自立」なんかにつながり、ひいては超高齢化社会になる日本のもろもろの問題を解決する糸口になったりするのではないかと思う。

写真は、上が103歳のiPadおばあちゃん。フェイスブック・ユーザーとしてアメリカで有名らしい。下が104歳のおばあちゃんのツイッター。イギリスのSNSで「もっとも人気がある人」のひとりらしい。彼女はフェイスブックもやっている(去年亡くなったらしいけど)。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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