カチリ 石英の音 秋
2010年11月20日(土) 14:15:39
キンと冷えた朝にしか見られない空の色。この季節にしか味わえないイチョウの黄色。なんて美しいのだろう。
ボクが立ち止まってiPhoneで写真を撮っていたら、おばさんがふたり寄ってきてボクの横で「へー、美しいわねぇ」とニコニコしてた。見知らぬおばさんと会話したのって久しぶりw
好きな詩にこういうのがある。
カチリ
石英の音
秋
これについては以前「オサニチ」でも書いた。
作家・井上靖の友人が中学二年のときに詠んだ詩だそうである。
井上靖は友人から見せられたこの詩に非常に影響を受け、柔道一直線だった毎日から詩作・文学の世界に入っていく。たぶん「詩とは何か」が瞬時に理解されたのだと思う。
ボクの秋のイメージは、この詩に描かれている澄んだ空気そのもの。カチリという鋭角的な音が遠くまで濁らず響いていくような清涼な空気感が、ボクにとっての秋、である。
そんな秋、あと何日味わえるかな。11月後半のこの時季はいつもこうして「行く秋」を名残惜しむ。仕事なんかしないで山に散歩に行きたいな。
