カチリ 石英の音 秋

2010年11月20日(土) 14:15:39

写真は今週木曜日、世田谷区某所のイチョウの木である。

キンと冷えた朝にしか見られない空の色。この季節にしか味わえないイチョウの黄色。なんて美しいのだろう。

ボクが立ち止まってiPhoneで写真を撮っていたら、おばさんがふたり寄ってきてボクの横で「へー、美しいわねぇ」とニコニコしてた。見知らぬおばさんと会話したのって久しぶりw


好きな詩にこういうのがある。

 カチリ
 石英の音
 秋

これについては以前「オサニチ」でも書いた。
作家・井上靖の友人が中学二年のときに詠んだ詩だそうである。

井上靖は友人から見せられたこの詩に非常に影響を受け、柔道一直線だった毎日から詩作・文学の世界に入っていく。たぶん「詩とは何か」が瞬時に理解されたのだと思う。

ボクの秋のイメージは、この詩に描かれている澄んだ空気そのもの。カチリという鋭角的な音が遠くまで濁らず響いていくような清涼な空気感が、ボクにとっての秋、である。

そんな秋、あと何日味わえるかな。11月後半のこの時季はいつもこうして「行く秋」を名残惜しむ。仕事なんかしないで山に散歩に行きたいな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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