和田裕美の『わくわく伝染ツアー2010』

2010年11月28日(日) 13:23:02

昨日はイベントがダブルヘッダーだった。
ひとつめは和田裕美の『わくわく伝染ツアー2010』。ふたつめはフラメンコ、アルテ イ ソレラの『道成寺』。どちらも印象的だった。今日はひとつめの和田さんの方を書こうと思う。

ジャンル分けが難しい、なんとも不思議なイベントなのだが、無理矢理ジャンル分けするなら「自己啓発セミナー」かな。自己啓発セミナー的なものって基本的には行かないボクではあるが、友人がやっているなら話は別だ。しかも去年行ってなかなか面白かった。そのうえご招待まで受けた。こりゃ行くべし。

和田さんとのおつきあいは、ある日突然メールが来て「FM番組『Wada Cafe』のゲストで来て欲しい」と頼まれ、一度ラジオに出てから始まった。その時が初対面。その後ふたりでご飯に何度か行っている仲。そして「『やる気』が出るコツ、続くコツ」という彼女の本の編集協力もした(奥付に「編集協力:さとなお(佐藤尚之)」と書いてある)。編集協力って言っても、雑談をしに何度か行って、和田さんの頭の中のシナプスがつながるのに協力させていただいたって感じ。和田さんにツイッターを勧めたのもボクである。そんな関係。

さて、イベント。
会場は東京ドーム横のJCBホール。入場者は2000人近くいたかもしれない。14時から始まって18時前まで約4時間たっぷり、和田さんのワンマンショーである。

基本的にはトークショーなのだが、これが凄まじい。4時間ずっと観客を飽きさせず、惹きつけ、盛り上げ、笑わせ、泣かせ、と、引きずり回す。素顔は人見知りで引っ込みがちな和田さんがステージ上では豹変する。講演を多くするようになったボクにはよくわかる。これはとんでもない「芸」である。マネできない。だって4時間だよ? 広い舞台に基本的にひとりだよ? 手練れのお笑い芸人でも持たないよ?

テーマは「縁と援と円をつないで動く」。
彼女の基本テーマである「陽転思考」を軸に、今回はお金(円)の話にもずいぶん突っ込んでいた。以前お会いするに当たって彼女の本にはひと通り目を通してあったので、だいたい知っている話が続く。でも、和田さんも昨日言っていたが、「聞いて納得して終わり」では実は進歩はない。その後の「練習」が大切なのだ。「聞いて納得して練習」。その練習をしに行った感じ。

余談になるが、ボクも、これだけ講演をやっていると(来週はなんと7つもある)、何度か同じ話を聞く聴衆が出てきてしまう。その可能性を考えて毎回少しずつ違う話をするようにはしているのだけど、基本テーマは変えられない。繰り返しになる。でも、それが実は大切だったりするのである。ボクなんか似たようなテーマの話を二百回以上しているが、いまだにそこに発見があるし、スポーツの基礎練習みたいに「何度も繰り返すことでようやく身になる」ものなのである。

陽転思考も、頭ではずいぶん理解している。でも身になっているかと言われると全然だ。そういう意味において、無理矢理にでもこのイベントに参加して良かったと思う。他にもいろいろ印象的な話が多かった。ストンと心に落ちる話し方をするなぁ。本当に感心する。

ただ、後半のピアノとチェロの生演奏をバックにした朗読は、個人的にはちょっとToo Muchだったかも。
ああいう泣かせは不得意だ。居心地が悪くなってしまう。ほとんどの観客が泣いていたからボクは超少数派なのだけど。でも和田さんがそうまでして伝えたいことはよくわかる。敢えてやっているのもわかる。和田ファンがこういうのを望んでいるのもわかる。だからOK。

ちなみにこのイベントのオープニングは斉藤和義の「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」だった(YouTube)。

 ♪ぜんぜんたいしたことじゃない
  Don't Worry Be Happy!

  ましてや死ぬよなことじゃない
  命とられるわけじゃない
  真っ赤なハートは奪えない
  It's OK! It's all right! Oh Yeah!
  Don't Worry Be Happy!

実はここにすべてのメッセージが入っているな。昨日は夜中、こればっかり聴いていた。よいなぁ、せっちゃんw

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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