なんと『彦江』が閉店!

2010年10月14日(木) 5:50:52

hikoe_up.jpg昨日の夕方、衝撃的なニュースが!
香川の彦江製麺所が今月30日で閉店だとツイッターで流れてきたのである(情報ソース

彦江…。
「さぬきうどんをCHAIN EATING!」(←本「うまひゃひゃさぬきうどん」の元になった紀行文)ではこう書いた。

いやはや、うまかった。

ちょっと『田村』を思わせるような麺だ。最高の状態の『田村』はきっとこんな感じなのだろう。
つやっつやでゴッシゴシ。
角がビシッとしていて口の中で暴れながらも歯におとなしく身を投げ出す風情を持っている。
強いのにやさしい。
そう、男の筋肉質と女のなまめかしさを両立させている麺なのだ(オカマという意味ではない)。

そして。
なによりも、香川の、普通の住宅街の人と一緒に食べている一体感。

生活に根差している充足感というか、なんか外国の、例えば東南アジアの田舎みたいなところで、現地人と一緒に、現地人しか行かない現地の店で、めったに食べられない現地食を食べているような、そんな「貴重な時間」感があるのである。

(中略)

『彦江』はいい。
うどんもいいが、シチュエーションはもっといい。
『彦江』に比べれば『中村』は非日常感がありすぎる。観光地のようなケレンを感じてしまう。

ここは日常だ。住宅街の日常だ。
そして隠れ家だ。関係者以外誰も見つけられない隠れ家だ。
『彦江』にはなんか「リアリティ」があるのである。「生活」があるのである。
味もシチュエーションも、そして地元感も含めて、さぬきうどんの「現在」がある気がする。


さぬきうどんを遠く思うとき、ボクが脳裏に思い浮かべるのは彦江のおばちゃんがせっせこ麺を打つ姿だったりする。悲しいなぁ。でも何事もいつかは終わりが来る。ボクの人生だって終わりが来る。仕方がない。でも悲しいなぁ。

仕事を引退する歳になったら1ヶ月くらいかけてもう一度「さぬきうどん行脚」をしたいと思っていたけど、こりゃ早めに引退しないといけないかもしれない。急がないと名店たちが次々消えてしまう。焦れよ自分。うどんのために焦れ!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事