大学で教えるということ

2010年10月15日(金) 12:29:29

昨晩は映画「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督と青山学院大学で打ち合わせ。
青学の学生たちが映画の応援と青学でのトークショーの仕切りを手伝ってくれる、とのことでイソイソと。なんでも総合文化政策学部というところでの実習の一環になるらしい。

他の大学の学生もいろいろ知っているが、ここの学生はわりと積極的で良かった。
とはいえ、ボクも学生時代は引っ込み思案で常に後ろにいるタイプだったので(実はいまでも根はそうであるが)、消極的な学生が悪いとは思わない。ただ、積極的な人が多い方がわかりやすくてとても助かる。積極的に関与してくれると「可愛いなぁ」と思う(←ほとんど親目線)。これから実習を少し手伝うが、ちょっと楽しみだ。

昨日は後期の授業を受け持たせてもらっている某大学でも教えたのだが(科目は「広告コミュニケーション」)、知っておいてもらいたい広告のカタチということで海外の傑作CMをいろいろ流した。海外CM好きのボクからしたらわりと面白い授業時間だったと思うのだが、それでも爆睡している学生がいて参った。前から2列目でパーカーを頭からかぶって突っ伏して寝てるヤツとか。

まぁ一限目なので仕方ない部分はあるが、さすがにヘコんだ。海外傑作CM動画を流しても寝るか…。

そんなヘコみを帰りの電車からツイートしたら、ある教授にツイッターで叱られた。
「そういう授業、手抜きだと学生が一番よく知っているから寝るんですよ。」

ツイッター上では直言・暴言で有名な教授なのだけどw、必要がない暴言はしない人だと思うので、この短い言葉の意味をしばし黙考。なるほど思い当たることはある。まぁ面白CM流しておけば学生も喜ぶだろとか「甘え」があったことは確か…

で、「広告の授業なので見ておかないといけないものを見せたのだけど、まぁ安易な手に逃げたのは確か。構成し直します。」と返したら「よろしくお願いします。」と返ってきた。むーん。この「よろしくお願いします。」は効いたな。教授の意図がわかった(と思う)。なるほど。

すごくたくさん「さとうの講義で寝るなんてもったいない」とツイートをいただいたけど(買いかぶりをありがとうw)、こちらの構成と熱量に難があったと思う。プロ意識が足りない。というか、(非常勤とはいえ)大学教育ということに対する心構えを一度しっかり見直さないといけない。教え始めのころに叱ってもらっといて良かった。

この歳になると叱ってくれるヒトがどんどん減る。ありがたく受け止めさせていただきます。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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