ジェイムズ・P・ホーガンが亡くなった

2010年7月15日(木) 8:55:04

星を継ぐもの (創元SF文庫)SF作家ジェイムズ・P・ホーガンが亡くなった。SF作家としては一番好きなひとりなのでショックだ。69歳。

好きなのはなんといっても「星を継ぐもの」の一連。いわゆるガニメアン・シリーズと呼ばれるもの(巨人たちの星シリーズとも呼ばれる)。「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」(そして10年おいて出された続編「内なる宇宙」)。

このシリーズにどれだけ夢中になったことか。何度読み返したか知れない。
これはボクの愛機を「ゾラック」と呼んでいることでもわかる(シリーズ中に出てくる人間的なコンピューターの名)。小野不由美さんもそう呼んでいると知ったときは震えた(その話はこちらで)。いまでもボクはメインマシンを心の中でゾラックと呼んでいる。これは死ぬまで変わらない。

他には「創世記機械」 が出色だ。この小説の考え方を基点にどれだけ夢想を膨らませたか。
「未来の二つの顔」「未来からのホットライン」「断絶への航海」「造物主の掟」「プロテウス・オペレーション」……。名作傑作がたくさんある。まぁハードSF作家なのでテクノロジー用語も多く、入り込むまで苦労するのだが、一度入り込んでしまったら巻を措く能わず。入り込みにくいという意味ではダン・シモンズと双璧だったけど、どちらも読み返したくなる本を書く。

最近SFを読まなくなったが(ダン・シモンズは再読しているが)、久しぶりにまたガニメアン・シリーズに帰って行こうと思う。ということで、しばらくヴィクター・ハントやダンチェッカー、そしてゾラックたちと一緒に暮らします。あぁ楽しみ。そしてこんな楽しみを与えてくれたJ・P・ホーガン、本当にありがとう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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