ヤマザキマリさん、おめでとう!
2010年3月18日(木) 6:50:33
あれはもう3年も前になるのか…。
家族でポルトガル極楽旅行をしたのだが(本当にすばらしい旅行だった。第一日目から辿るならこちらから)、リスボンでマンガ家のヤマザキマリさんと初対面した。会った瞬間から違和感なし。すぐにとても親しくなった。
札幌にYOSAKOIソーラン祭りの審査員として行ったとき、「ポルトガルに行くならヤマザキマリさんに会わなくちゃ!」と数人から勧められ、紹介していただいたのがキッカケである(彼女は札幌出身でテレビのリポーターとかもしていた)。「モーレツ!イタリア家族」というヒットも持っているマンガ家さんだが、イタリア人のベッピと結婚した後、彼(大学の研究者)の転勤に伴い、リスボンに住んでいたのである。
で、その後、彼女&息子さんの来日時に遊んだりした挙げ句、イタリアにある彼女の旦那の実家に泊まりに行くまでに至った。そう、モーレツ家族の元に泊まりに行ったのである(これもすばらしい旅行だった。その様子はこちらから)。たった数年のつきあいとはいえ、こうしてわりと濃いつきあいになったのである。ちなみに彼女のマンガ「それではさっそくBuonappetito!」にボクもちらっと出演していたりする。
そのヤマザキマリさんの新作「テルマエ・ロマエ」が、なんと「マンガ大賞」を受賞した!
マンガ大賞:「テルマエ・ロマエ」が大賞 古代ローマと現代日本の風呂がつながる「マンガの直木賞」を目指し、マンガに詳しい書店員や記者らがその年一番のマンガを選ぶ「マンガ大賞2010」(同賞実行委員会主催)が17日発表され、ポルトガル在住のマンガ家、ヤマザキマリさんが「月刊コミックビーム」(エンターブレイン)で連載している「テルマエ・ロマエ」が大賞を獲得した。授賞式で、ポルトガル・リスボン在住のヤマザキさんはインターネット電話を通じて、「受賞は直前まで信じられなかった。インターネットで会場の状況を見て初めて実感した。我が家には(日本式の)お風呂がないので、お風呂に対する渇望があった。この憤りをそのままマンガにしたのがこの作品」と喜びを語った。
09年1月1日~12月31日に単行本が出版され、通巻8巻以内のマンガが対象(過去の大賞作は除く)。書店員や記者、タレント、アナウンサーら89人の選考員の投票をまとめ、上位10作をノミネートした。2次審査ではノミネート10作を対象に投票し、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントで計算。「テルマエ・ロマエ」が94ポイント、小山宙哉さんの「宇宙兄弟」(講談社)が89ポイントだった。
「テルマエ・ロマエ」は、古代ローマ時代の風呂限定の設計技師・ルシウスが、なぜか現代の日本の銭湯や温泉、浴槽にタイムスリップするようになり、風呂上がりのフルーツ牛乳やシャワー、あかすりタオル、シャンプーハットなどを知り、ローマで再現して名声を得ていく……というストーリー。09年11月に1巻が発売され、30万部を発行している。
同作品は、ヤマザキさんが同人誌用に描いたものを、マンガ家の三宅乱丈さんが「コミックビーム」の編集部に紹介し、連載が始まったという。ヤマザキさんは「イタリア人の夫が、とてもまじめで内面はルシウスそのもの。彼にはこのマンガが理解できないみたい」と語り、女性読者が多いと聞き、「信じられない。男性ですら読者を選ぶ作品だと思っているのにどうして? こっちが聞きたいくらいです」と驚いていた。(引用元;毎日新聞デジタル)

彼女のブログはいつも読んでいるが、ちょうど3年弱前にテレビシリーズの「ローマ」にはまっている様子が描かれていた。はまった挙げ句、ローマを舞台に日本と結びつけて描いたのがこの作品。最初はほとんどシャレとして描き始めたのだったと思う。本人はたぶん、そのちょっと前から描いていた「ルミとマヤとその周辺」の方が力入っていたのだと思うが、こういう風に「思いも寄らぬものが賞を獲る」というのはよくあること(ボクが関わったスラムダンク一億冊感謝キャンペーンもそうだった)。
ローマ人のルシウスが現代の日本で出会ういろんなものに驚く部分が実に面白いこの作品。実は「日本の良さ再発見の書」にもなっている。遠きポルトガルで日本欠乏症に苦しんでいるマリさんならではのこの作品。まだの方は、ぜひ。
