旅はしてみるもんである

2009年7月29日(水) 10:24:20

新潟ってとてもキレイな街。ほとんど初めて来たけど、思ってた以上のキレイさにちょっとファンになった。人もいいしご飯もお酒もうまい。文化度も高い。

おとといの晩は「蘭(あららぎ)」という割烹でご飯。
伊藤さんに勧められていて、メールをくださる新潟の方からも勧められていて、こりゃ行かねば、と。

で、その夜、ご主人と話が盛り上がって、翌日の昼(昨日の昼)も行ったですね。夜昼連続。
連続で食べて感覚が鋭敏になったこともあるけど、夜よりも昼の方が迫力を感じたな。普通に出すランチではなく、コースにしてくれたのだけど、前夜と同じ料理にしないためなのか、かなりいろいろ工夫してくれたみたいで、どの料理も「うま〜」の連続。特にお煮しめのうまさには参った。なんでもない普通のお煮しめなんだけど、このダシの完成度の高さ。自分史上最高お煮しめ。汁まで舐めるように飲んだ。

旅に出て印象的な料理に出会うと、その街まで特別になる。ホント、ありがとう。

「蘭」を堪能したあと、地元新聞社(まぁ新潟の地元のと言えば誰でもわかっちゃうが)へ講演へ。
イイタイコトが多く、ちょっと散漫になってしまったかなぁ。でもなんとか2時間しゃべり終え、その後社長さんたちに連れられて「大橋屋」へ。新潟でも一番古いのではないかといわれる料亭。まさに有形文化財の中でご飯をいただいている感じ。新潟文化の深さを感じた。
戊辰戦争と長岡空襲の話に花が咲く。こんな話に花を咲かすボクも変だ(笑)。でもいろいろ聞かせていただいたおかげで新潟人の思いを少し理解できた気がする。良かった。

〆はひとり飲み。古町から営所通りの方に歩き、教えてもらっていた「ラ・カーヴ」というバーでタリスカーを飲んだ。ひとっこひとり歩いてない住宅街にぽつりと灯がともるバー。雰囲気ある店内も客が少なくガランとしている。そこでのマスターとの会話。

「ずいぶん寂しいところにあるバーですね。人も歩いてないし」
「そうですねぇ、このちょっと先で横田めぐみさんが拉致されましたからねぇ」
「……」

遠い物語が急に身近になる。旅はしてみるもんである。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事