ボクはマスクをしないことにしました
2009年5月24日(日) 18:36:18
昨日は仕事。CM編集だったので長くなったが、ギリギリ終電で帰ってきた。
土曜の終電だと言うのに超ラッシュ。ホームから人が溢れる。ぎゅう詰めでなんとかギリギリ乗れた状態。これだけ他人と密着するとインフルエンザなんか一発でうつりそうである。でも、関西の報道写真にあるような「全員マスク姿」とかでなくて良かった。マスクしている人はほんの5%くらい。本格的流行前とはいえ、少しずつ「予防にマスクは効かない」ということが普及してきたのかもしれない(いや、単にみんな酔っぱらって面倒がっていただけかも)。
数日前から「インフルエンザ予防にマスクは不要」ということについて書こうと思っていて、東京偏重報道の話題が一区切りついたら書こうと思っていたんだけど、ここ数日でバタバタとそういう論調がテレビや新聞で出てきましたね。
ボクの場合、メールでいろんな意見をもらったのがキッカケ。それまでは「マスクは有効な手段だろう」と考えていたんだけど、実際に自分で調べて、いまや「予防目的でマスクは不要。不要なのに買って消費することはマスク品切れにつながり、本当に必要な人(罹患した人や医療関係者)に迷惑」という考え方に変わっている。
ええ、ボクは(予防目的では)マスクはしないことにしました。
もしインフルエンザに感染したら、もしくはそれっぽい症状が出たときは、他の人にうつさないようにマスクをしますけどね(病院への往復とか)。それは有効らしいので(咳などで飛沫が飛ぶことをある程度防ぐ)。でも予防目的で毎日消費することはしない。
いろいろ読んでみたんです。
メールで教えていただいた「国立がんセンター中央病院感染対策チーム発行」の「Infection Control News」によると、
米国の疾患管理局(CDC)では「マスクは新型インフルエンザの予防にほとんど役に立たない」と言ってますし、英国HPA(Health Protection Agency)でも「健康な個人で、病人をケアしたりしない人がマスクをすることについてHPAは推奨していません」と言っており、カナダ保健当局も「健康な人が地域における日常生活でマスクをすることを推奨していません。 マスクが一般の人における感染を予防するエビデンスはひとつもありません。不適切なマスクの使用は感染リスクを高めます」と国民を啓蒙しています。だそうだし、加えて
通常の不織布製マスクは、環境中の境や花粉などの粒子を捕捉するとともに、ウイルスを含んだ飛沫(通常5ミクロン程度)をある程度浦捉しますが、完全に浦捉することは出来ません。口と鼻を正しく覆い、しっかりと顔面に密着させないことにはその効果はほとんど期待できません。その他、ウイルスで汚染された手で無意識に鼻や口を触れてしまう事を防ぐ効果があるかもしれません。その一方で、正しく着脱しないとむしろもっと重要な手を汚染することにつながり、かえって感染の機会を増やしてしまう可能性があります。と、展開し、表題で「マスクは症状のない人の日常生活には不要!」と結論づけてます。
実際オーストラリアで実施された、風邪を引いた子供のケアをする母親へのマスク使用の有無のランダム化比較研究においては、母親への感染はマスク群22.3%、非マスク群16.0%とむしろマスク群で高率でした。但しこの研究では正しく使用できた母親は500/.以下と低率であり、正しく使用できれば効果があるかもしれないと結論づけています。
つまり、健常人が感染症を予防するためのマスク着用は、正しい使用が徹底できれば多少効果があるのかもしれないという程度に過ぎません。
そのうえ、どこかのテレビ番組で「マスクを顔に密着させること(正しい着用法)がいかに難しく、それは市販のマスクではほとんど無理」ということを検証してました。つまり、まぁ、オーダーメイドのマスクじゃないとほとんど効果はない、ということ。もしくはバイクみたいなフルメット。
この文書中で引用されていた「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」という文書にも同様のことが書いてありました(厚労省サイトで公開されている)。症状のある人のマスク着用は推奨されるが、症状のない人にはあまり有効ではない、と。
一昨日の新聞にも「公衆衛生の専門家の間では『健康な人の予防効果は期待できない』のが常識だが、欧米などに比べ、日本人のマスク信奉は根強い」(毎日新聞)と書いてありました。
つまり、それらから導き出されるものとして、「予防にマスクは不必要」というのがボクの中の結論です(←ただし他の人に強要するものではありません)。
いたずらに買って品切れにすることは本当に必要な人(罹患した人や医療関係者)に行き渡らなくなる。自分が罹患したとき、病院への行き帰りなどで他の人にうつさないために備蓄を数枚するくらいでオッケー(あとは家から出ない)。マスクなんかしないで、手をこまめに洗い、手で口や鼻や目を触らないように気をつける方が有効、という考え方。
ちなみに「日本感染症学会」では、客観的考察をした上で、あえてマスクを推奨しています。「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」(←基礎知識として必読!)によると、
マスクの有効性については賛否両論があります。日本では肯定的な意見が多く、一方、欧米では否定的な意見が多いため、現実にカナダや米国では一般の人はマスクを着用していません。しかし、数年前のSARSの流行時にはサージカルマスクやN95マスクが院内感染予防に効果があったとする報告や一般的に呼吸器ウイルス感染の防止対策の一環としてマスクを含めた総合的な対策が有用であるとするシステマティックなレビュー報告があり、WHOは後者の報告を引用して今回の新型インフルエンザ対策としての市中でのマスク着用を勧めています。ただし、マスクは正しく着用しなければ効果はありません。と展開し、「一般予防策ではうがい、手洗い、マスクが効果的です」としています。
ただ、ここでも文末に「ただし、マスクは正しく着用しなければ効果はありません」という但し書きがありますね。この「正しく着用」というのが、相当難しいわけで。
まぁ、今回は弱毒性ということもあり、ボクも「マスクなんかしないもん」と言い切ってますが、強毒性の怖い怖いインフルエンザだったらどうするかは未定(弱っ)。
でも、自分の顔のカタチに合ったマスクが購入できるようにならないと、結局ムダという気がします。丸顔用、四角顔用、長アゴ用など、顔カタチ別・サイズ別に細分化されたマスクが(医師の処方箋つきで)購入できるように早くならないかな。キチンと計ってもらったサージカルマスクが薬局で購入できるようになったら、ボクもマスクをすると思います。いまのままだと、ほぼムダっぽい。
