TEAM NACS「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」観劇
2009年3月 8日(日) 21:11:17
TEAM NACS 第13回公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」東京公演を観てきた。@池袋サンシャイン劇場
前回の2007年公演「HONOR」(名作)までは森崎博之の脚本・演出だったが、これは大泉洋初脚本・演出の舞台となる。オムニバス映画「N43°」でメンバー5人のいい意味でのバラバラさが明らかになったこの人気劇団。大泉洋の本を得て、また違った展開が見えてきた。個人的には一緒にNYにミュージカル観劇旅行に行ったモリ(森崎博之)の脚本・演出の成長を見たかったところだけど、大泉洋の秀逸なコント劇もまた良し。
コント劇と書いたが、全体はよく練られた人情ものの脚本である。実際ラストで泣いている人も多かった。ただ前半のお笑い系展開があまりに面白く印象的だったし、テンポの良さを含めて大泉脚本の良さはやはりコントかなぁ。モリの壮大で熱い脚本に大泉の軽妙なコント部分が合体するとNACSはもっと面白くなるかもなぁとか勝手なことを思った。
うん。やっぱり前半が気に入った。腹よじって笑ったわ。
5人のキャラが最大限笑える方向に活かされていた。安田顕の衝撃の(?)オープニング、音尾琢真・森崎博之・戸次重幸の一人二役、大泉洋のさすがの笑わせなど、みんな本当に達者だった。
モリのセリフが異様に多く、知り合いとしては「いつ噛むか」ドキドキ状態だったが、でもほとんどミスなく乗りきった模様。モリ曰く「いやぁ〜、いつもはボクの脚本・演出だからボクのセリフは少ないんですよ。でも今回は洋ちゃんの本で、洋ちゃんが気を遣って『いつもセリフの少ないリーダーにセリフを多く』ってしてくれたんだけど、余計なお世話だっつーの!」だって。確かにセリフはかなり多かったし、かなり早口で詰め込んでた。あまり説明をしない森崎脚本に比べて、大泉脚本は説明をしすぎるところがあるかも。
後半は音尾琢真の達者な演技に引っ張られてわりと締まった展開。泣いていた人も多かった。
音尾琢真、この前の映画の監督ぶりでも驚いたけど、役者としてもかなりいい。もう少し年齢を重ねると実にいい個性派俳優になるかもしれない。
というか、5人とも、どんどん有名になってきていて、それをファンが心から喜んでいる感じがあって、舞台上と客席の一体感が素晴らしかった。まぁ逆に言うと5人のキャラを把握しているファンでないとわからない(笑えない)部分も多く、NACS初心者が観たらどうなんだろうという場面もちょこちょこ見受けられたけどね。そこは良し悪し。ファンを大切にするNACSとしてはこれでいいのだと思う。その辺、いい意味でのマイナーさをずっと持ち続けて欲しい部分でもある。
なんだか全体に「ドリフ」を思いながら見ていた。
セットの壊れ方とかほとんど「8時だョ! 全員集合」だったし、ドリフもNACSも5人ということもある。モリがいかりや長介で大泉洋が加藤茶。ヤスケンが志村かなぁ。そうなると戸次が仲本工事で音尾が荒井注かなぁ(高木ブーはいない)。ま、無理矢理あてはめても意味ないし、本質はドリフと全然違うんだけど、いまこういう個性バラバラの5人ユニットって他にいないから、わりと貴重な集団になっていくかも、とか思ったな。こういうバランスの5人ってわりと奇跡的だと思う。
今夜、タイミングがいいことに、「情熱大陸」がTEAM NACSを取り上げる。この舞台が出来上がるまでを追うようである。番宣によると「大泉洋が全国公演では初めて脚本・演出を手がけることになった。ところが、『最後にどうしてもお客さんを泣かせたい』とこだわり続けた大泉に、アイデアが降臨しない。ギリギリまで完成しない大泉の脚本にメンバーの苛立ちが隠せなくなってきた。」とか書いてある。面白そう! 要チェック!
