野球は日本人にとって「特別」なんだ
2009年3月25日(水) 9:23:23
星飛雄馬が大リーグボール1号を初めて投げたのは1968年。
いま思えば「大リーグボール」というネーミングってすごいな。この遠い遠い憧れ感。でもそのくらい遠く大きいものだったんだなって思う。
あれから41年。日本人の野球好きは変わらない。それはちょっと異様な数の野球漫画からもわかる。特に1970年代の野球漫画の充実度はすごい。あの頃子供で、あの野球漫画ラッシュの熱波をもろに浴びた人たち(ボクも含む)は、きっと一生野球を愛して生きていく。
WBC決勝。イチローの決勝打の瞬間。いろんな野球漫画を思い出した。「巨人の星」とか「男どアホウ甲子園」とか「侍ジャイアンツ」とか「アパッチ野球軍」とか「アストロ球団」とか「ドカベン」とか「キャプテン」とか「あぶさん」とか「タッチ」とか。
あの頃、部屋の隅っこで野球漫画を夢中で読みながら憧れた、あの想いの延長線上にイチローの一打がある。岩隈の快投も松坂のMVPも原監督のタフで大人な態度も、すべてあの頃見た夢の続き。うまく言えないけど、昨日の日本代表たちはリアルに星飛雄馬であり、花形満であり、藤村甲子園であり、番場蛮であり、山田太郎であり、殿馬一人であり、谷口タカオであり、景浦安武であり、上杉達也である感じ。
そして、最近あまり見なくなっていたけれど、「野球」って自分の中に本当に深く深く刷り込まれているんだな、ってあらためてわかった。「野球漫画世代」に共通していることだと思うけど。
イチローの言葉。
「苦しいところから始まって、苦しさからつらさになって、つらさを超えたら心の痛みになった。最後は笑顔になれた。最後の打席では神が降りてきましたね。自分(の心の中)で実況しながら打席に入った。一つ壁を越えた」
「苦しさがつらさになって、つらさを超えたら心の痛みになった」…。このプレッシャーはサッカーや柔道なんかとはまた違う、野球独特のものであると思う。野球は日本人にとって「特別」なんだ。よくその「特別」なプレッシャーに耐えて勝ち残った。素晴らしい。おめでとう。そしてありがとう。
