村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ

2009年02月18日(水) 8:06:26

村上春樹の「エルサレム賞」受賞スピーチが話題になってますね。
ボクもさっそく読みました。ハルキ追っかけとしてはとても興味深いものでした。

まだいまのところ英語の出典は「エルサレム・ポスト」のみなのかな。
この新聞、イスラエルに都合の悪い部分をカットしているようだけど、一応それの直訳ハルキ風和訳にもリンクを張っておきます。それといろんな出典から切り貼りして、より原文に近いところまで再現している労作がコレコレ。そのうち原文が出てくると思うので、出たら追加でそこにもリンクを張っておきますね。

 仮に壁が堅く高く、卵が潰えていようと、たとえどんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていようと、ぼくは卵の側に立ちます。
 何故でしょう? ぼくらはそれぞれが卵だからです、ユニークな魂が閉じこめられた、脆弱な卵だからです。ぼくらはそれぞれ高い壁に直面しています。高い壁とはすなわち、ぼくらに普段通り個人的には考えさせないよう仕向けている、システムにほかなりません。(直訳より)
「システム」という言葉を得て、彼のいくつかの主題がボクの中でよりクリアになりました。もちろん「卵と壁」という言葉も重要だけど、「システム」という言葉がなんだかとてもすんなり心に入ってきました。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「アンダーグラウンド」に通底するものがすぅっとシンプルに整理できた感じ。そしてなんとなくスリーフリッパーのスペースシップの哀しみも。

朝から静かな気分です。

※講演全文が出ました。こちらの記事からどうぞ。

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