ビリー・ジョエル @東京ドーム

2008年11月19日(水) 9:27:46

昨晩はビリー・ジョエルのライブにひとりで行ってきた。
なんでも初来日から30周年を記念しての「一夜限りのスペシャル・ライブ」だったそうで、会場となった東京ドームは超満員。これだけ埋まった東京ドームのライブは初めてかも。ストーンズでも少し空席があるもんな。

2階席という劣悪な環境だったが(なのに1万円もする)、正面だったせいか東京ドームにしては意外と音が回らず、ちゃんとストレートに音が届いた。ビリーのボーカルもきれいに聴こえる。2階席ゆえ誰も立たないし、座ってじっくり聴けたのが良かったな。照明も凝っていたので遠いのもあまり気にならず。美しいステージだった。

ライブは「ストレンジャー」から始まった。
1977年に発売されたアルバム「ストレンジャー」を当時16歳だったボクは高いの顧みずすぐ購入。人生初の衝動買い。そして何百回と聴きこまれることとなる。当時は音楽ソースが少なかったから持っているアルバムはどれも何百回と聴きこまれる。その分、血となり肉となる。このアルバムと次の「ニューヨーク52番街」は針のノイズ位置まで覚えているくらい聴きこんだ。

そういうこともあり、冒頭からいきなり16歳に引き戻され、「あれから31年か…。いったい何をやり何をやらなかったのか」と来し方行く末を思索する時間に(笑) サービス精神旺盛の彼は、日本人に合わせた大ヒットパレード大会をやってくれたので(アメリカじゃ「オネスティ」なんかやらないと言うし)、過去の自分をゆっくり遡ることができる。ちょっと前なら「カラダはともかく心は16歳のころと変わらない」と言い切っていたと思うが、今はなんとなくそう言い切れない気分。何が自分の心から若さを奪い取ったか。

そんな「なんだかなー」気分に浸っていたら、ライブ中盤でビリーがギターを持ち、いきなりAC/DCの「highway to hell」をやった。曲をやる前、ビリーはステージに塩を撒き、「オーストラリアでは葬式ソングとして大人気な神聖な曲だ」と紹介した。そうそう、そのニュースはどこかで読んだ。それにしてもいきなりのAC/DC。葬式ソング。彼は、自分の過去を(そしてその大ヒットナンバーたちを)そろそろ葬ろうとしているのか、と深読みしてしまう。
さすがにAC/DCの高音は彼もでないらしく、歌ったのはジェイソンという裏方さん(たぶん裏方さん)。素晴らしい歌唱力。なんだかしんみりしていた気持ちがシャンとなる。

ライブは7時ぴったりに始まって、9時ぴったりに終わった。そういえば、このまえビリーのライブに行ったこの時も時間ぴったり始まったっけ。彼の性格かもね。
やったのはすべて大ヒット曲。全曲歌えるレベル。アンコールは「ピアノマン」。このあと「スーベニア」をやってくれると期待したんだけど、それはやってくれずあっさりと終わった。でも「ピアノマン」は熱唱で、思わずちょっと涙ぐんだ。途中でやった「ニューヨークの想い」「she is always a woman」もちょっと泣いた。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事