ダダダダダダダダ・・・  --98.03.30




3月28日(土)。
エルトン・ジョン&ビリー・ジョエルのコンサートに行ってきた。

前にも書いたけど、とにかく楽しみにしていたコンサートだった。
だからこの日のために

・仕事を整理調整し(3月は年度末で忙しく、土日と言えども出社の可能性が高い)
・体調も整え(ここ3カ月くらいダラダラと調子が悪い)
・子供を預ける算段をし(優子の実家に預けるためにあちらのスケジュールを調整)
・ナイキのスニーカーをおろし(完全に踊りまくり対策)
・そのうえ予習もし(ご両人のCDを折に触れてかけて気分を盛り上げる)

いろいろと整えまくったのだった。



場所は大阪ドーム。5時半開演だ。はやいのである。
うわさでは3時間以上やるらしいから、きっと早く始めるのだな。



実家の都合で4時半まで子供を預けられなかった我々(ボクと優子)は、最寄りの駅に5時15分に着いた。まぁ時間通りに始まることもないだろうとちょっと甘く見ていたのだが・・・



実に時間に正確に始まったのである。



どうもすぐ始まるらしい、というのは雰囲気で伝わり、入場口はまさに「殺到」の大混雑。 なんとか5時25分に入場し、走って席を探す。

取れたチケットは1階スタンド。「12通路」と指定してある。

「ど、どこが12だ?」
「ええと、あ、あそこに11がある!」
「よしその向こうだな!」



ダダダダダダダダ・・・



「あぁ〜!10になっちまったぁ〜!」
「ひぇ〜、さっきいたところが12じゃない!」



ダダダダダダダダ・・・



なんとか「12通路」に入り「24列1番」という席を探そうとしたら、いきなり場内が暗くなった。

は、はじまる!
どうでもいいけど暗くて席がわからん!



舞台にはビリー・ジョエル、エルトン・ジョンがそれぞれ出てきた。

「24列ってかなり上のほうだぞ!」
「じゃぁとにかく1番を探しましょう」



ダダダダダダダダ・・・



まわりも席を探す人の群れでラッシュ時のホームのようだ。
みんな右往左往している。


「はぐれるなよ〜!」
「わかってる〜!きゃぁ〜!足踏まないでぇ〜!」
「急げ!1曲目が始まる!」



ダダダダダダダダ・・・



「あれ?ここ81番よ!」
「いかん! 逆だぁ!」



ダダダダダダダダ・・・




  ♪It's a little bit funny, this feeling inside



一曲目が始まってしまったぁ!!!

しかもフェバリットの「ユア・ソング」である。
ひえ〜!
エルトン・ジョンとビリー・ジョエルがデュエットであの歌を・・・聴きたいではないか!



「なに立ち止まってるのよ! はやく探しましょうよ!」
「あ・・・う、うん」



ダダダダダダダダ・・・



「こっちのほうよ・・・あれ?」
「あれ? ないね、1番って」
「いや、ここよ、ここ・・・でも黒い布でおおわれている・・・」



そう。席が、ない。黒い布がかけられていて座れない。
ステージを振り返ると、照明スタンドでまったくステージが見えない状態。

「ステージがまったく見えないし・・・」
「おかしいわね。あ、あそこに場内案内のおねえさんがいる!」



  ♪I hope you don't mind,
   I hope you don't mind,
   That I put down in words



おねえさんはどこかのオジサンのクレーム処理真っ最中。

「なぜ何の説明もない!」
「申し訳ありません」
「迷っているうちに始まってしまったじゃないか!」
「ですので申し訳ありません」
「なんという不手際だ!」

なにをグダグダ言っているのだ?
文句を言っている場合か?
はやくせよ!このバカオヤジ!1曲目が終わってしまう!



「お待たせしました」
「ええと、この24列1番というのがないんですが・・・」
「・・・あ! これはですね、大変ステージが見えずらいお席ですのでお席を替えていただいておりまして」



・・・・なぜ何の説明もない!



  ♪If you search for tenderness
   It isn't hard to find




あぁ!2曲目は「オネスティ」だぁ!



「一度廊下に出られまして、左に行きますと事務所がありますので・・・」



ダダダダダダダダ・・・



急いで事務所に行き、替わりの席のチケットをもらう。
第6ゲートから入ってくださいと言われる。右の方にずっと行け、と。
なんの謝りもない。



「あの、ちょっと、なぜ何の説明もないんですかね」
「ねぇ、そんなこといいから早く行きましょうよ!」
「う、うん・・・」



ダダダダダダダダ・・・



  ♪Honesty is such a lonely word
   Everyone is so untrue
   Honesty is hardly ever heard
   And mostly what I need from you




ビリー、君は正しい。

主催社側!
オネスティが足りないぞ!!



「第6ゲートってさぁ・・・ハァハァ」
「すっごく遠いわね・・・ハァハァ」



ダダダダダダダダ・・・



球場を半周である。
なぜボクたちはオネスティをBGMに走っているのか。
その不条理に気が滅入ってきたときに、3曲目のイントロが始まった。



  ♪I can't light no more of your darkness


な、なんてこったい!
3曲目は「僕の瞳に小さな太陽」ではないか!タスケテ〜!



ダダダダダダダダ・・・



第6ゲートを降りると・・・そこはアリーナ。

「やだ、替わった席ってアリーナなの?」
「みたいだな」

優子は背が低いのでアリーナで総立ちになると前の人の背中しか見えなくなってしまう。
僕は背が183あるからステージは良く見えるが、逆に後ろの人が見えないのではないかと気になって「猫背&ひざ曲げ状態」でずっと立っていなければならず、すごくつらいのだ。

せっかくスタンド席で前後を気にせず楽しめると思ったのに・・・



  ♪Don't let the sun go down on me
   Although I search myself,
   It's always someone else I see
   I'd just allow a fragment of your life
   to wander free
   But losing everything is
   like the sun going down on me




なんという名曲・・・

「ねぇ何ぼんやりしているのよ!」
「・・・オレ、もう立ち見でもイイや。こうして聴いていたい」
「何いってんのよ。ねぇお願い!はやく席さがそう!」
「ああ、ゴメン。ええと、ブロックB-5って書いてある・・・」
「こっちよこっち!」
「うん・・・」



ダダダダダダダダ・・・



席を探す人のラッシュの中、ほとんど夢遊病者のように優子に手を引かれて走る。
脳みそはエルトン・ジョンの曲に完全におかされている。
それにしてもご両人ともバラードの声がそっくりだ。かわるがわるに歌っても違和感がない。



「あら、なんだかすごい前よ・・・」
「・・・ホントだ・・・」



与えられた席は28列59番60番。
前から28列目。ステージに向って左のほうだが・・・エルトン・ジョンまで30メートルくらいの大近距離!



「おおおおおおお!近い!近いではないか!」

主催者側よ! 許す!!




ステージではエルトン・ジョンがいったん下がり、ビリー・ジョエルのワンマン・ショーが始まった。
フェバリットにして彼のコンサートの定番「Angry Young Man」である。





ダダダダダダダダ・・・





「走る足音」が「踊りまくりの足音」にかわったのは、言うまでもない。







P.S.

その後コンサートは3時間の長きに渡り最高のエンターテイメントを味合わせてくれました。

初めの3曲を二人で。
そのあとビリーがひとりで「Angry Young Man」やら「ストレンジャー」(口笛役が下手だった)やら「アレンタウン」やらやって、途中でエルトンが出てきて「マイライフ」を二人で。そのあとまたビリーがひとりであたらしいアルバムなどから数曲したあと、エルトンがダイアナに捧げてしまった(いまだにそれが許せない)「キャンドル・イン・ザ・ウインド」をビリーひとりでやって、「スティル・ロックンロール・トゥ・ミー」ではギターまで披露してくれて、最後は「ビッグショット」。

5分休憩があってエルトン登場。新しいのを2曲やった後「グレイ・シール」やライオンキングの主題歌やらやった後ビリーの「アップタウンガール」をやったんだけどこれが一番盛り上がってしまったというのが可哀想。日本のファンはエルトン・ジョンをあまり知らないからなぁ。その後名曲「ダニエル」やらやったんだけどイマイチ受けず。でも最後に「土曜の夜は僕の生きがい」をやったときはさすがに異様な興奮が会場を包み込んだけど。

で、最後に二人のデュエットで「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」「ビッチ・イズ・バック」「グラス・ハウス」「ベニーとジェッツ」そして「ピアノマン」をやっておしまい。

いやぁすごくよかったなぁ。
スクリーンに彼らのピアノ手元アップが映って、優子と二人その指さばきの素晴らしさにうっとりしとりました。





それにしてもビリー・ジョエルは太ってしまって顔はジャン・レノ風。
コンサートの頭でシコふんだりしてたから、自覚、あるんだろうなぁ。
繊細すぎる部分が消えて、とても成熟したいいオヤジになっていました。

エルトン・ジョンは相変わらず、だったぞ。
でも「べニーとジェッツ」すらよく知らない聴衆を前に、ちょっと可哀想なのでした。


いやぁ本当、久しぶりに楽しいコンサートだったなぁ。





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