高潔という言葉が似合う日本人

2008年9月24日(水) 7:45:24

「ボクは王貞治のホームランをこの目で見たことがある」というのは、そのうち「私はベーブ・ルースのホームランをこの目で見たことがある」というのに近いくらいレアなことになるのだろうな。

あれは小学校3年のことなので、38年前(笑) 永遠みたいに遠い。

夏休みに、今は亡き後楽園球場の1塁側スタンドで見た。
「たまがほそながくみえました」と夏休みの作文に書いて○をもらった。王貞治の打球があまりに速く、球が細長く伸びて感じられた、ということ。作文で褒められた初体験。なぜかとてもよく覚えている。

その王貞治が今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ。
現役引退のときよりは感慨深くないけれど、数少ない「高潔という言葉が似合う日本人」が日本の前線からひとり消えてしまうボディブローは意外と大きい。高潔なんてそのうち死語になるのかもしれない。

 敵と戦う時間は短い。自分との戦いこそが明暗を分ける。

彼の言葉。
スゴイ人たちが裏側でどれだけ努力しているか、最近身に染みて感じることが多い。昨日引退した朝原宣治も同じ。努力の仕方はボクも少しわかってきた気がするが、まだまだ彼らの域までは遠い。遠すぎる。「遠いなぁ…」と溜息つかせてくれる人がこうしてどんどん減っていく。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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