尾道の朝と昼

2008年9月22日(月) 6:33:35

昨日の尾道は雨模様。朝ご飯を食べに尾道駅についたときにはゲリラ豪雨になり、真上で雷がバリバリドシャーンと鳴る状態。駅の待合いが観光客や女子学生の悲鳴で埋まる。でも、まぁ晴れ男登場ということで(←しつこい)、その後天気は一気に好転し、1時間後には日も差す天気に。

海沿いにある「しみず食堂」でメバルの煮付けをたべるところからスタート。いい朝ご飯だなぁ。エビ粉(いわゆるおぼろ)を振ったおいなりさんもうまかった。小さな小さな店だし、朝ビールを飲む労働者に囲まれるので、決して観光客向きではないが、ちょっと地元気分に浸れる店。
次に蒲鉾のお土産で有名な「桂馬」のイートインスペース(店の向かいにある)で蒲鉾を食べ、尾道の細い路地を散策してから11時開店の大人気店「朱華園」へ。

シャオヘイくんに「開店10分くらい前に着いた方がいいですよ」と聞いていたので11時10分前に着いたんだけど、何故かもう開店していてすでに満席。行列も10人くらい。おかしいな。休日は開店時間が早まるのかな。仕方なく並んだが、あっという間に後ろに人が並んで40人くらいの行列になった。すごい人気だ。まだ11時なのに。
この店はその後「尾道ラーメン」と呼ばれるようになったスタイルの原型店。ある意味発祥の店(店では尾道ラーメンと呼ばず中華そばと呼んでいるが)。さすがにうまい。背脂の甘みが上手に効いていて香りも複雑。わりと好きかも。食後少し化学調味料が舌に残るが、ボクはラーメンの化調に寛容なのでまぁ良し。ラーメンとはそういう食べ物だと思っている。

食べ終わって外に出てもまだ11時20分。行列は50人ほど。12時過ぎたらいったい何人並ぶのだろう。
しばらく尾道を散歩。坂を上がったり下がったり。おばあちゃんとネコが多い街だ。喫茶店もやけに多い。つまりはいい街。ぶらぶら歩いていたら商店街に「うばぐるま専門店」があってビックリ。子供が多いのか? いやこれはご老人がつかまって歩くものなのかもしれない。

すれ違えないほど細い路地の奥にある水尾井戸が気に入り、しばらくそこでぼんやりしたあと、すぐ近くの「蔵鮨」へ。
尾道に数店の鮨屋があるが、その中でも白眉だとシャオヘイくん。なるほど美味しそうな雰囲気がプンプンする店内。長いカウンターにキレイに整理されたタネ箱。キラキラ光る地の魚たち。
残念ながら煮きりを塗ってくれるタイプではなく、自分で醤油をつける握りだったが、仕事も丁寧でなかなかおいしい。柔らかい握りでバランスも良い。酢飯が弱いけどいろいろ工夫もしている。「この赤ウニはとても濃厚なのでキュウリで軍艦にしてみました」と、海苔の替わりに薄切りのキュウリを使ったウニ軍艦巻きがその象徴。なるほどなるほど。
地の旬の魚を7〜8貫食べさせてくださいとお願いして食べた。マナガツオ、サヨリ、カスゴ、タイラギ、シラサエビ、新イカ、ママカリ、赤ウニキュウリ軍艦と一貫ずつ食べて3000円。満足。

食後、新尾道駅に出て新幹線で東京へ。4時間弱。
よりによってこの超バタバタの最中に、とか愚痴を言いながら出かけた旅だったが、こういう遊びが出来るということへの感謝を忘れていた。とか、車窓風景を見ながらボンヤリ考える。〆切とはいえ無理矢理に旅に出させてくれる状況の幸せさよ。無理矢理でなかったらずっと仕事していた。

新幹線で2時間ほど寝て元気になり帰宅。腰が快調じゃなければもっと辛い新幹線になっただろう。元気な腰にも感謝。そして広島・尾道でつきあってくれた方々、おいしいものを食べさせてくれたお店の方々にも。どうもありがとう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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