ようやく共通言語に

2008年7月22日(火) 6:50:48

帰りの新幹線の弁当は水了軒の「八角弁当」。
これは昔からのお馴染みで、朝日新聞のコラムにも書いた。崎陽軒の「シウマイ弁当」と、この「八角弁当」。いろんな弁当があるが結局ここに帰ってくる。このふたつ、どちらもとてもベーシックな味なのだが、ご飯の味がずいぶん違う。どちらかというとシウマイ弁当のご飯の方が好き。
「八角」は少し味が変わった気がする。なんかラッピングを厳重にすることによって(真空パックのような厳重さ)今まであった「風通し」がなくなり、味に影響を与えている感じ(もしくはそのように味を変えている)。いずれにしても、ラップされた弁当ってなんかシズらないな。

無事東京に帰ってきて最初の感想が「涼しい!」であった。
もちろん東京も真夏日で、30℃を越えてはいたが、体温越えの関西に比べればオコチャマ・レベル。めっちゃ涼しい。やっぱり人生体験のほとんどは「相対」なのだな。関西の暑さを知っただけで東京の暑さが楽になる。体験量を増やすこと(相対化)で、絶対化されていく。

家に辿り着き、預けてあった犬とも再会し、夜ご飯は「ちりとてちん」DVDと共に。ま、昨日のヒグラシの話もひぐらし亭への伏線だったのですが(そんな大層なもんでもないか)。

ムスメは毎朝7時前には家を出て学校に向かうので、「ちりとてちん」をリアルタイムで見ていない。で、今回、DVDで初めて「ちりとてちん」を見た訳なのだが、すぐに本質に気がつきよった。

「ねぇ、このドラマ、やけに長くない?」
「あれ? こんなに見たのにまだ15分?」
「え! ようやく1週分が終わったの?」

長い、というのは退屈という意味ではない。
そう、藤本有紀の異様によくできた脚本に初めて触れた彼女は、あまりの面白さに時間を長く感じたのだ。まぁしかし、特に初期の2週間の「ちりとてちん」は、ホント濃いんだよなぁ。世界観や登場人物を提示しながら、伏線を張り巡らせて、笑わせ泣かせ、ものすごい早さでストーリーを展開させる。導入部として最高の出来。これに比べると、大阪に出てからのストーリーは少しゆっくりになる。3週4週はわざと緩めてある感じ。でもここでの緩みが後々効いてくる。

と、我が家ではまたまた「ちりとてちん」ブーム。
少しネガなところのあるムスメは主人公に大いに共感している。「ちりとてちん」の話がようやくムスメとの共通言語になった。めでたし。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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