「日本人」という財産
2008年7月12日(土) 19:34:14
そういえば洞爺湖サミットもハワイに行っている間に終わっていたのだった。
後追いでニュースを読みまくったが、日本ってプレゼンが下手だなぁという陳腐な感想のみ。せめてメシ。このサミットで豪華なディナーを出したらどういう批判が来るかわかりそうなものだけどな。
日本って、ひとりひとりの担当者は優秀な実行者たちなんだと思う。でも縦割りなので意識が統一できていない。もしくはコミュニケーションの勘所がわかっていない。組織を横断して発想できるコミュニケーション・デザイナーみたいな人がいればなぁと思う(総理がそれをするには多忙すぎる)。もっと「見せ方」や「やり方」を上手に演出してほしい。
サミットとは関係ないけど、パリに留学している後輩がこんなことを書いていた(多少手を入れて引用)。
こちらでの日本人の評判のよさにはいつもびっくりしてる。なんか素直に勇気づけられるエピソードだ。
学校の誰に聞いても「日本人ほど丁寧でやさしくて謙虚な人はいない。」って答えるし、友達のソフィアのパーフェクトな気遣いやユーモア、アメリカ人とは思えぬ謙虚さを「なぜ!?」って聞いた時、「日本人をまねしてみたらこうなったの」って教えてくれた。
私からすると、韓国人にも似たものを感じるし、それがヨーロッパの人なら尚更だろうって思って聞いても、「韓国人と日本人は全然違う!日本人の方がやさしい。」って誰もが断言。パリのコルドンのシェフの奥様も全員日本人だよって聞いた。ジェニファーは「日本人でいやな人がいるなんて想像もつかない!」と断言。
すごいなあ。ここまでの信頼。
長年にわたって積み重ねてきた方たちの存在を思い知るよ。
後にきた私も、自分の国籍を誇りに思えるような気持ち、私もバトンを次につなげていかないと。
こういうのを斜めに見て「褒め殺しだろww」「裏を読めよww」とか言うヒトもいるかもしれないが、ボクは正面から信じるね。ナイーブと言われようがなんだろうが。
ちなみにボクもアメリカ人から同じようなことを聞いたことがある。いい話ばかりではなくて「日本人ってダメだね」っていう意見も同様に聞いたけど、基本的に褒めてくれる人が多かった。そのときはボクへの気遣いかなぁと勘繰って話半分に聞いてはいたが、草の根で日本人に好意を持ってくれている人、民度の高さをリスペクトしてくれている人が増えている実感はある。
ただ、こういう「評判」の延長線上で政治を行っても、シビアな国際政治では通用しないだろう。
謙虚なイイヒトよりも、アピールや裏取引が上手な悪人の方が政治上では成功することが多いからだ。
でも「やり方」はあるよな、とも同時に思う。
どんなに立派な主義主張を持っていても、結局「人柄」や「人格」が伴わないとヒトは聞いてくれない。ヨーロッパ人やアメリカ人がリスペクトしてくれるような「人柄」を前面に押し出して世界に好印象を与えつつ、その好感度を上手に利用して主張を展開する、というような演出があるだけでずいぶん国際的な立ち位置も変わるだろう。
日本人はその辺の演出を軽視しがちだけど、今後もっとも重要な部分になってくる気がする。国民ひとりひとりが個人レベルで長年培ったこのブランディングこそまさに財産。「日本人、それ自体が財産」なのだ。日本には資源もないし食糧自給率も悪いのだから、こういう無形財産を上手に使う術くらい覚えないと、ホント、宝の持ち腐れである。
