次の世代、次の次の世代

2008年07月05日(土) 14:37:50

今日読んだ新聞記事
日本の新聞サイトの記事はリンクがすぐ切れるので、抄録を載せておく。

産業能率大の調査によると、今春の新入社員の35歳時点の理想の年収は2000年度の調査開始以来、過去最低の749万円、現実の年収予想も過去最低の609万円と悲観的な見方が強かった。過去最高は、理想の年収が2002年度の821万円、現実の予想が2003年度の638万円だった。終身雇用制度を望む割合も66.4%と高く、同じ会社で長期間働く安定志向も根強かった。
同大企画広報課の秋山和久さんは「リストラ全盛期に思春期を迎えた世代で、頑張って働いても報われないというイメージを持っているのではないか」と分析している。(毎日新聞)
世代論として、この辺の若者は数年置きに変化しているので、実に面白い。
思春期を迎えたあたり(小学校高学年〜中学生)にどういう社会環境だったか、が大事なようだ。

つまり、たとえば、1980年代後半〜90年代(いわゆるバブル期)に思春期を迎えた世代は、「思春期に周りにモノが溢れて不自由がなかった=物欲がない=無気力&努力しない&小さくまとまる」という傾向があると言われ、これが今の25〜35歳あたり。「団塊ジュニア」世代でもある。

次に来るのがこの新聞記事の「リストラ全盛期に思春期を迎えた世代」で、「頑張って働いても報われない」と悲観的で、とても慎重な世代。この親たちは「団塊の世代」と「しらけ世代」にまたがっている。

そしてその次に来るのが「学級崩壊世代」だ。
いま高校生や大学生で、成人を迎えつつある世代。「生徒が教師に従わず、教室内で勝手な行動をし、授業が成立しない学級」が全国に広がった世代である。これは親がちょうど「新人類」と呼ばれた世代(←実はボクの世代)。「しらけ世代」も一部入っているかな。
この「学級崩壊世代」がどういう経済的価値観を持っているのか、どういう消費行動をするのかはすごく興味深い。

で、その次に控えしは「ゆとり世代」だろう。
いわゆる「ゆとり世代」はバブルの頃から始まっていると言われ解釈が広い。マスコミでは「ゆとり第一世代」をいま20歳を迎えた世代のことと定義しているようである。が、実際に全ての義務教育課程においてゆとり教育を受けたのは2002年以降に小学校に入学した世代らしい。つまり1995年4月以降の生まれがそれに当たる(このサイトと同年代!)。完全な「ゆとり教育世代」は今、小学校高学年である。

この前、ある編集長と話していて面白かったのだが、「佐藤さん、今の小学生ってイイですよ。調査でいろんな小学生に会ったんですけど、みんな自分たちのちょっと上の世代をダメな人たちと思っていて『自分たちはちゃんとしなくちゃ』みたいに考えているんです。上昇思考もあるし努力型で面白いです。日本はあの世代あたりからV字回復するのかも」と言っていた。

意外とこの「ゆとり教育世代」は、まわりから「学力が低い」と言われ続けた結果、自分で努力する危機感を持ったのかもしれない。家庭にも危機意識があり、塾に通わせる親も多かったし。もしくは総合学習の時間が効果を少しは発揮して、自主性のある子供が生まれはじめているのかもしれない。
まぁまだ小学生なのでわからないが、だとしたら、あと10年後くらいから社会に出てくるこの世代は確かに経済を活性化させるかも。この世代は生まれたときにはすでに携帯電話が普及していた世代。ネット社会がデフォルトの世代でもある。そのうえエコ意識&地球環境意識も強い。面白いな。どうなるんだろうか。

そして、この「ゆとり世代」の次にくる世代は、たぶん反動で相当勉強させられる世代。小学校で普通に英語を教わる世代。んー、これまたどうなるかなぁ…。

と、ボクはマーケティングの専門家ではないので的外れも多いかもしれないが、世代論をいろいろ考えるのは面白い。個性豊かな世代が次々社会に参入してくる。ボクたちはそこに何を残してやれるか。どのくらい閉塞感を取り除き、自由で風通しよい環境を与えてあげられるか。まさにそこが問われているな。

ページの先頭に戻る過去ログ一覧

メニュー

satonao◆satonao.com
メールをくださる方は上記の◆の部分を@に換えてお送りください(スパムメール対策)。

メールをくださる方へlinkyuko昼メシ連載

明日の広告
「明日の広告」
(アスキー新書)5刷発売中!
くわしい内容などはこちら

沖縄上手な旅ごはん
「沖縄上手な旅ごはん」文庫版 (文春文庫)発売中!

人生ピロピロ
エッセイ集「人生ピロピロ」(角川文庫)発売中!

沖縄やぎ地獄
「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)発売中!

うまひゃひゃさぬきうどん
「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本)発売中!

 →著書一覧はこちらへ

Google Sitemaps用XML自動生成ツール

Special thanks to Minoru Yoshida, Yusuke Kitani.