台湾の地下鉄

2008年03月23日(日) 9:26:23

台湾というとアジア特有のゴチャゴチャを想像されると思う。
実際、地上はゴチャゴチャだ。カオスと言ってもいい。大通りは21世紀だが、ちょっと路地に入ると19世紀が残っている。昭和初期の下町みたい。建物だけじゃなく人間もそんな感じ。昭和初期的オジオバが闊歩している。

でも、地下に潜るといきなり未来的だ。ボクにはこの鮮やかな対比が実に印象深かった。日本がずっと遅れて感じられる。そのくらい進んでいる。

台湾の地下鉄(MRT:Mass Rapid Transit)は、まぁまだ出来たてということもあるが、実にキレイで効率的だ。ざっと特徴を上げてみると、

  • 地下鉄構内がものすごく広くてわかりやすい。抜群に清潔でキレイ。デザインや間接照明も美しい。
  • 切符がプラスチック製のコイン(子供銀行みたいなヤツ)で、紙のに比べて使い回しがきき環境に優しい。デザインも可愛い。
  • 電車の待ち時間が秒単位で表示され、しかも正確。本数もとても多い。
  • ホームでのうるさい案内放送が一切なく、静か。素晴らしい。
  • 安全性への配慮が行き届いている。
  • 徹底したバリアフリー。何度か車椅子の人を見かけたが手助けもいらないくらい。
など。惚れ惚れするような出来である(フランス製らしい)。
んでもって、環境がここまで完成度高いと、それを利用する人間も影響されるのか、台湾人も地上とはまったく違った顔を見せる。

  • ホーム上に整然と行列する。ドアの片側に二列に並び横入りしない。なんとなくドアの両側にたかる日本とは大違い。
  • 駆け込み乗車がほとんどない。通勤ラッシュ時を含め、まったくと言っていいほど見なかった。
  • 少し混んでると次の電車を待つ。とても紳士淑女的。我先に争って乗らないのだ。
  • 車内で老人に席を譲る。優先座席(台湾では「博愛座」と呼ぶ。各ドア横にある)に若い人が座らない。混んでいても座らない。若者が老人に席を譲る光景は台湾で何度も見かけた。実に自然。
  • マナーがよく、みな静か。大声で話してる人すらいない。
  • フリーペーパーが発達していて、みなそれを読み、ちゃんと二次利用用の箱に戻している。
いやぁ、地上とは大違い。みんな本当にマナーがよく洗練されている。これにはちょっとビックリしたなぁ。利用している層が違うこともあるだろうが、ここまで違うのかと驚いた(地上の台湾人がマナー悪いという意味ではない。地上はもっとカオスで昭和初期的なのだ)。


成田に着いて日本の鉄道を利用したが、まず案内放送のけたたましさにうんざり。ホーム上の混乱とカオスにげんなり。我先に飛び乗る自分勝手さにどんより。使い勝手の悪さと通路の汚さにぐったり。都市鉄道システムに関しては台湾の方が数十年進んでいる。

そういえば、「待ち時間が秒単位で表示され」るのは地上の信号も同じ。台湾の歩行者用信号は実に可愛い。人間のイラストが途中から走るのだ。YouTubeにたくさん上がっていたのでそのうちのひとつにリンク。ご覧ください。

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