ギンギラ太陽's 「呼ばれて東京スペシャル公演」観劇

2008年01月11日(金) 7:03:32

福岡の人気ローカル劇団「ギンギラ太陽's」の東京公演に行ってきた(@天王洲銀河劇場)。
この劇団と同じく「ローカル劇団」ということに誇りを持っている札幌の「TEAM NACS」のリーダーであるモリが、終演後「ギンギラ太陽's」のリーダー大塚ムネト氏とアフタートークをする、というのが行ったキッカケ。でも行って良かった。おもろかった。

なんつうか、ひと言で言ったら「かぶりもの劇団」なのだ。こんな感じの。
全員、かぶりもの。昨晩は「翼をくださいっ! さらばYS-11」という演目だったのだが、主役はスカイマーク・エアラインズ1号機で、ヒコーキのかぶりもの。他にYS-11はもちろん、JALやANAやJASがかぶりもので出てくるし、福岡空港第1エアターミナルや第2エアターミナル、佐賀空港、長崎空港なんかもビルのかぶりものとして出てくる。重要な役どころとして福岡の雁ノ巣飛行場(戦前)も出てくるが、これも格納庫のかぶりもの。リンガーハットやロイヤルホストも出てきて闘うのだが、これも建物のかぶりもの(笑)

ヒコーキやビルなどを擬人化して、そこに感動的なストーリーをのせていくのがこの劇団の特徴のようだ。
スカイマークの新規参入に対する大手航空会社のイジメから始まり、空港同士のいがみ合い、アジアの玄関としての地位を狙う長崎空港の陰謀、ゼロ戦を送り出した雁ノ巣飛行場の慟哭、今は海外で働く唯一の国産ヒコーキYS-11の悲しみと飛ぶ喜び…。見終わった後、確実にヒコーキ業界通(特に九州北部)になること請け合いの演劇なのだ。というか、ヒコーキ好きになるな。

その視点は斬新。かぶりものは可愛いし、役者もよい。福岡という土地にちゃんと根ざして福岡ネタで勝負しているところもよい。いい劇団だ。
東京だったら、六本木ヒルズとミッドタウンが闘ったり、表参道ヒルズが漁夫の利を狙ったり、JRと東急と東京メトロがいがみあっていたり、成田エクスプレスと京急が決闘したり、東京タワーと霞ヶ関ビルが窓際でしょんぼりしてたりしたら妙なカタルシスを覚えると思うんだけど、そういう感じ。福岡に住んでいてこれを見たら、倍は面白いだろうなぁ。

敢えて言うと、多少長い。2時間ギッシリやることもサービス精神の表れだと思うが(そういうのがヒシヒシと感じられる劇団なのだ)、あと15分短くしてテンポアップすると格段によくなる気がした。あと音楽。音楽をもうちょい下世話にしてもよかったかも。

アフタートークのモリも良かった。
普段一緒に食事とかしてるけど、考えたらトークを聞くのは初めて。上手でびっくり。自分のペースに観客を巻き込んでしまう技を持っている。モリのアフタートークつきの公演は今晩もあるそうだ。しかも14日までの公演、まだ空席がわりとあるらしい。興味ある方はゴー。福岡出身者に特にオススメ。

終演後、劇団員たちと飲みに行くというモリと別れて、ひとりで「テンダリー」へ。
絶品のサンジェルマンを飲みながら、ひとりで「明日の広告」出版祝い。本というのは、出してしまうと意外と著者は無関心になるもんなんだけど、とりあえず書店に並ぶのを見るのはうれしい。

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